公立置賜総合病院の30代男性看護師が、死亡交通事故や万引き、虚偽の忌引申請を理由に懲戒免職となった問題で、処分理由となった事故や万引きについて、当時の公表・報道から具体的な状況が分かった。
病院側は9月10日、男性看護師が6月に上山市で法定速度60キロの道路を時速110キロで走行し、反対車線にはみ出して対向車と衝突、相手を死亡させたと公表。7月には南陽市内のドラッグストアで万引きして現行犯逮捕され、同じ日に別店舗でも万引きしていたことが判明したとしている。男性看護師は2件目を巡って再逮捕され、罰金の司法処分を受けた。
6月15日未明、国道13号で正面衝突
病院が処分理由として公表した内容と一致する死亡事故は、6月15日午前2時前、山形県上山市関根の国道13号で発生している。
当時の情報によると、南陽市宮内に住む37歳の看護師の男性が乗っていた乗用車と、対向してきた軽乗用車が正面衝突した。
軽乗用車を運転していた新潟市の55歳男性は意識不明の状態で搬送されたが、約2時間後に死亡が確認された。死因は外傷性くも膜下出血だった。
37歳の男性看護師自身も右手の骨を折るなどの重傷を負ったとされている。警察は当時、男性看護師側の乗用車が対向車線にはみ出したとみて事故原因を調べていた。
病院側はその後、男性看護師について、法定速度60キロの区間を時速110キロで走行していたと説明している。
死亡事故について、逮捕、書類送検、起訴・不起訴など、その後の刑事手続きは病院側の9月10日の発表では明らかにされていない。
7月12日の万引き かぜ薬2点4070円相当
病院が公表した7月の万引きと一致する事件では、7月12日午後6時28分ごろ、南陽市蒲生田のドラッグストアで、南陽市宮内に住む自称看護師の男(37)がかぜ薬2点を盗んだ疑いで現行犯逮捕されている。
盗まれた商品の販売価格は計4070円。別のドラッグストアで万引き事件が発生していたため警察官が周辺を警戒しており、商品をバッグに隠す様子を確認したという。
逮捕時の所持金は約3400円で、男は容疑を認めていた。
その後の捜査で、同じ日に別のドラッグストアでも万引きをしていたことが判明し、再逮捕された。病院によると、最終的に罰金の司法処分を受けている。
一方、2件目の万引きについて、盗まれた商品の詳細や被害額、罰金額は現時点で確認できていない。
5月には親族死亡と偽り忌引休暇を申請
一連の問題は交通事故と万引きだけではない。
病院によると、男性看護師は5月、親族が死亡したとの虚偽の申告を行い、忌引休暇を申請していた。
虚偽申請がどのように発覚したのか、取得した休暇日数、給与や休暇の返還処理が行われたかなどは明らかになっていない。
9月10日付で免職 管理監督者も厳重注意
置賜広域病院企業団は、死亡交通事故、2件の万引き、虚偽の忌引申請を踏まえ、男性看護師を9月10日付で免職とした。
管理監督者にあたる看護部の50代女性部長級職員についても厳重注意としている。
ただ、病院が死亡事故をいつ把握したのか、事故後に男性看護師が勤務を続けていたのか、3事案をそれぞれいつ認識したのか、管理監督者を厳重注意とした具体的な理由などは明らかになっていない。

編集部まとめ
今回追加で確認できたのは、死亡事故では新潟市の55歳男性が死亡し、男性看護師自身も重傷を負っていたこと、万引きの1件ではかぜ薬2点、計4070円相当が被害品だったことだ。
一方、病院が死亡事故を把握した時期や事故後の勤務状況、2件目の万引き被害額、虚偽忌引の発覚経緯などはなお不明だ。処分発表だけでは見えない時系列と管理対応について、引き続き確認が必要となる。
週刊TAKAPI 編集部
特記事項
本記事は病院側が9月10日に公表した処分内容と、死亡事故・万引き発生当時に確認された情報を照合して構成しています。死亡事故に関する刑事手続き、2件目の万引き被害額、罰金額などは確認されていません。未確認事項については断定していません。
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