愛知県がまとめた2025年の「観光レクリエーション利用者統計」で、豊川稲荷(豊川市)が県内5位、道の駅とよはし(豊橋市)が9位に入った。
道の駅とよはしは前年の11位から順位を2つ上げ、年間利用者数も245万1459人と前年比12.2%増加した。一方、豊川稲荷は前年と同じ5位を維持したものの、利用者数は前年を下回った。
県内全体の観光レクリエーション資源・施設の利用者総数は1億4921万9193人。前年から4.8%増え、コロナ禍で大きく落ち込んだ観光利用は回復が続いている。
豊川稲荷は528万人で県内5位 前年からは3.6%減
県の統計によると、2025年に最も利用者が多かったのは常滑市の中部国際空港で、1430万5000人だった。
2位は刈谷市の「刈谷ハイウェイオアシス」の744万7000人、3位は名古屋市の「熱田神宮」の698万3265人、4位は岡崎市の「NEOPASA岡崎」の665万2841人と続いた。
東三河から最上位に入った豊川稲荷は528万7231人で5位。2024年の548万4936人から約19万7700人減少し、前年比では96.4%となった。それでも年間500万人を超え、県内有数の集客力を持つ観光資源であることに変わりはない。
県の施設区分では豊川稲荷は「歴史・文化」に分類され、この区分だけで見ると熱田神宮に次ぐ県内2位となっている。
道の駅とよはしは245万人 12.2%増で県内9位へ
伸びが目立ったのが豊橋市の道の駅とよはしだ。
2025年の利用者数は245万1459人。前年の218万4274人から約26万7000人増え、前年比112.2%となった。
全体順位も2024年の11位から9位へ上昇。名古屋港水族館を上回り、県内トップ10に入った。
道の駅とよはしは県の施設区分では「その他」に分類されており、この区分では刈谷ハイウェイオアシス、NEOPASA岡崎に続く3位。東三河の道路利用者だけでなく、買い物や飲食、地元農産物を目的とした立ち寄り先として大きな集客規模になっていることが数字からも分かる。
もっくる新城は20位、めっくんはうす27位
県内上位50施設を見ると、東三河からは豊川稲荷と道の駅とよはし以外にも複数の施設・イベントが入った。
道の駅もっくる新城は140万2281人で20位。前年から5.0%増えた。
田原市の道の駅田原めっくんはうすは103万6122人で27位。豊橋市の豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)は95万7160人で33位だった。
このほか、豊橋まつりが64万5000人で43位、蒲郡オレンジパークが58万400人で49位となっている。
東三河では、寺院や動植物公園といった従来型の観光地だけでなく、「道の駅」が年間100万人を超える集客拠点になっている点が目を引く。
豊橋・三河湾地域は2759万人 県全体の18.5%
地域別では、豊橋市、豊川市、蒲郡市、田原市などを含む「豊橋・三河湾地域」の利用者数は2759万9651人だった。
県全体の18.5%を占め、知多・衣浦東部地域の3852万996人、名古屋地域の3186万1738人に続く規模となっている。
前年の2609万8425人からは約150万人増加した。
一方、新城市、設楽町、東栄町、豊根村からなる「新城・設楽地域」は360万8766人。前年の350万2811人から増えている。
愛知県全体では1億4921万人 コロナ前の水準に近づく
県内全体の利用者数は1億4921万9193人で、2024年の1億4238万7225人から4.8%増加した。
推移を見ると、コロナ禍前の2019年は1億5929万1776人だったが、2020年には8771万5991人まで急減。その後、2022年は1億1793万人、2023年は1億3693万人、2024年は1億4239万人と増加し、2025年も回復が続いた。
ただ、2025年の数字は2019年をまだ約1007万人下回っており、「コロナ前を完全に超えた」とまでは言えない。
一方で、施設ごとに見ると回復の仕方には差がある。豊川稲荷が前年比で減少したのに対し、道の駅とよはしは2桁増となった。県全体の数字だけでは見えにくい、観光客の行き先の変化も表れている。
「観光客数」ではなく延べ利用者数 数字を見る際には注意も
今回の統計を見る際に注意したいのは、14921万人が愛知県を訪れた「実人数」ではないことだ。
県の「観光レクリエーション利用者統計」は、県内の観光資源・施設を訪れた利用者数を市町村からの報告に基づいて集計したもので、複数の施設を訪れた人はそれぞれの地点で数えられる。
県も、各地域での観光レクリエーション活動の「発生量の目安」と位置付けている。
それでも、同じ基準で前年と比較することで、どの地域や施設で人の動きが増えているのかを把握する材料にはなる。
豊川稲荷という全国的な知名度を持つ歴史観光と、道の駅とよはしやもっくる新城などの立ち寄り型施設。2025年の統計からは、東三河の観光を支える場所が一つの大型観光地だけではなく、複数の拠点に広がっている様子が見えてくる。
愛知県の観光施設利用者数1位はどこ?
2025年は中部国際空港来場者の1430万5000人が1位。2位が刈谷ハイウェイオアシス、3位が熱田神宮だった。
道の駅とよはしは年間何人が利用している?
県の2025年統計では245万1459人。2024年の218万4274人から12.2%増え、県内全体では9位となった。
豊川稲荷の年間利用者数は?
2025年は528万7231人で県内5位。前年の548万4936人から3.6%減少したものの、「歴史・文化」区分では熱田神宮に次ぐ県内2位となっている。
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週刊TAKAPI編集部:黒木
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