【独自インタビュー】「午後5時まで預かってほしい」保護者の請願は採択されず 諸井菜々子市議が語る預かり保育の改善への道

週刊TAKAPI 独自インタビュー連載・第3回

「午後5時ごろまで、子どもを預かってほしい」

保護者から寄せられた、日常生活に直結する要望だった。

愛知県豊橋市の諸井菜々子市議は、預かり保育の時間延長を求める保護者とともに、市議会へ請願を提出する取り組みに関わったという。

しかし、請願は採択に至らなかった。

それでも諸井市議によれば、翌年度には関連する取り組みが予算に盛り込まれたという。

市議会で採択されなかった要望は、その後の行政にどのように受け止められたのか。

週刊TAKAPIは2026年9月25日、豊橋市役所で諸井市議に独自インタビューを行った。

連載第3回では、預かり保育の時間延長を求める保護者の声と、議会を通じた働きかけについて取り上げる。

「午後6時、7時までとは言わない」保護者が求めた預かり時間

子どもを預かる施設の終了時刻は、保護者の就労や家庭生活に大きく関わる。

勤務時間や通勤時間によっては、子どもを迎えに行くまでの時間が確保できず、働き方や日常生活に影響が出る場合もある。

諸井市議は今回の取材で、保護者から寄せられた預かり保育に関する要望を紹介した。

一般的な保育園と同じように、子どもをもう少し長い時間預かってもらえないかという相談だった。

保護者が求めていたのは、午後6時や7時までの延長ではなく、午後5時ごろまでの預かりだったという。

諸井市議は、こうした保護者の要望を受け、市議会に届けることになったと説明した。

保護者とともに請願へ 議会を通じて市に要望

諸井市議によると、時間延長の要望は、保護者からの請願という形で市議会に提出された。

請願は、市民などが国や地方公共団体に意見や要望を提出する制度だ。

地方議会に請願を提出する場合には、原則として紹介議員が必要となる。

諸井市議は、保護者とともに請願の提出に関わり、議会で要望を取り上げたと振り返った。

保護者にとって、預かり時間の延長は毎日の生活に関わる問題だった。

一方、預かり時間を延ばす場合には、職員配置や施設の運営体制、追加的な費用負担など、行政側が検討すべき課題もある。

今回の請願でも、こうした事情を踏まえながら議会で判断されたと考えられるが、具体的な審査内容については議事録での確認が必要だ。

請願は採択されず それでも翌年度予算へ

今回の取材で諸井市議は、請願そのものは議会で採択されなかったと説明した。

しかし、その後については、翌年度の予算に関連する取り組みが盛り込まれたという。

議会で請願が採択されなかった場合でも、その要望について行政が別途検討を進めることはあり得る。

ただし、請願が採択されなかった理由や、実際に計上された予算の内容によって、経緯の捉え方は異なる。

今回の取材では、諸井市議が保護者からの要望を議会へ届け、その後に関連する予算措置が行われたと説明したことが確認できた。

一方で、請願の正式名称、審査結果の詳細、予算計上された事業の正式名称や金額については、現段階で確定していない。

また、予算への計上と、実際に預かり保育の時間が延長されたことは同じではない。

制度の実施状況や利用できる家庭の範囲についても、引き続き確認が必要となる。