【三重・地域医療検証】県、医師不足を診療科別に調査 「不足人数」と2027年度の受入可能数まで確認

三重県が、県内の関係医療機関を対象に、診療科ごとの医師不足を把握する調査を始めた。

県と三重県地域医療支援センターが10月9日付で依頼したもので、回答期限は10月28日。

今回の調査では、現在勤務している医師数だけではなく、各病院が「不足している」と考える医師数と、そのうち2027年度に実際に受け入れられる人数まで回答を求める。

医師不足で診療を制限している場合は、制限を始めた時期や内容、診療科の機能を維持するため最低限必要な医師数、不足に至った理由も調査する。

県は結果を、地域枠医師や医師修学資金の貸与を受けた医師について、勤務先や勤務時期を調整する際の協議資料として活用する。

診療科ごとに「あと何人必要か」を確認

三重県の実施要領では、病院に対して診療科ごとに12項目の回答を求めている。

基本項目は、

  • 診療科名
  • 入院患者延べ数
  • 外来患者延べ数
  • 外来診療実日数
  • 現在の医師数
  • 病院が考える現在の医師不足数
  • 不足人数のうち2027年度に受け入れ可能な医師数

となっている。

重要なのは、統計上の医師数だけでなく、病院自身が現場で何人不足していると判断しているかを確認する点だ。

さらに、不足人数全員を翌年度に配置できるとは限らないため、2027年度に実際に受け入れ可能な人数も別に聞いている。

診療制限がある場合は原因まで調査

医師不足によって診療制限を行っている診療科には、追加で回答を求める。

対象となるのは、

  • 診療制限の開始時期
  • 診療制限の内容
  • 制限前の医師数
  • 診療科機能を維持するため最低限必要な医師数
  • 診療制限の原因となった医師不足の理由

の5項目。

単に「医師が少ない」という状況だけでなく、医師不足によって外来や入院などの診療機能に具体的な影響が出ているかまで把握する調査となる。

調査結果を医師派遣の協議資料に

三重県は、第8次三重県医師確保計画に基づき、地域枠医師や医師修学資金の貸与を受けた医師について、地域医療への貢献と専門医資格取得などのキャリア形成を両立させながら配置を調整している。

今回の調査目的について県は、医師少数区域などで勤務する医師の勤務先や勤務時期を検討するため、病院ごとの医師不足と受入可能人数を把握し、派遣調整の協議資料とするとしている。

そのため、調査で示される「不足人数」は、単なる統計資料ではなく、今後の医師配置に直接関係する数字となる。

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