青森県内のレンタルルームで女子高校生に性的暴行を加えたとして、不同意性交等罪に問われた元青森県警機動隊警部補の佐々木淳被告(55)と元住職の水野良章被告(47)に、青森地裁(角田康洋裁判長)は10月29日、それぞれ懲役3年6カ月、懲役5年6カ月の実刑判決を言い渡した。求刑は順に懲役5年と7年。裁判所は、事前の連絡によって被害女性が抵抗しにくい状況を作った計画性を重視した。
突然現れた元警部補、元住職は撮影でも起訴
起訴状などによると、2人は2024年11月20日、県内のレンタルルームで共謀して女子高校生に性的暴行を加えたとされる。水野被告と女性が一緒にいたところへ佐々木被告が突然現れ、女性が同意しない意思を示すことが困難な状態になったというのが起訴内容だった。水野被告は同じ女性のわいせつな画像などをスマートフォンで撮影・保存したとして、児童買春・児童ポルノ禁止法違反の罪にも問われた。
「同意があった」と主張、被害女性は恐怖を証言
2025年8月の初公判で、両被告は性的な行為があったことを認めた一方、同意があったとして無罪を主張した。佐々木被告は同意があると思っていたと述べ、水野被告も女性が拒否できない状況とは考えていなかったと説明した。これに対し、2026年6月の証人尋問で女性は、暴力を振るわれると思い、怖くて断れなかったと証言した。
地裁「計画性の高い悪質な犯行」
青森地裁は、2人が事前に連絡を取り合い、女性が抵抗しがたい状況を徐々に作り出したと指摘。被告側の無罪主張を退けた。不同意性交等罪は、明確な拒絶の言葉の有無だけでなく、同意しない意思を形成・表明・全うすることが困難な状態などを問題とする。今回の判決が適用した具体的な要件や、両被告の量刑差の詳細な理由は判決全文での確認が必要だ。
元警部補は2025年に懲戒免職
青森県警は2025年9月11日、佐々木被告を懲戒免職とした。事件当時、2人は現職の警察官と住職だった。今回の一審判決により刑事責任について司法判断が示されたが、控訴の有無や判決の確定状況は未確認だ。被害者のプライバシーに配慮しながら、県警が事件後にどのような再発防止策を講じたのかも検証課題となる。
編集部まとめ
今回の判決で重要なのは、被害女性が明確に拒絶したかどうかだけでなく、被告らが抵抗しにくい状況を作り出したと裁判所が認定した点だ。2人は同意があったと主張したが、青森地裁は計画性を重視して実刑を言い渡した。佐々木被告は事件当時、治安を守る立場にある警察官で、すでに懲戒免職となっている。刑事責任と組織上の責任は区別する必要があるが、県警が事件を受けて実施した服務管理の点検と再発防止策についても確認が求められる。
特記事項
2026年10月29日の判決情報、2025年8月の初公判、2026年6月の証人尋問、2025年9月の青森県警による懲戒処分を照合した。判決文全文および控訴の有無は未確認。
週刊TAKAPI編集部/成田
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