名古屋・栄のランドマーク「オアシス21」で、テナントの閉店発表が相次いでいる。
2026年9月20日から10月21日までの約1カ月間に、計9店舗の営業終了が発表された。
10月21日には、小籠湯包を看板メニューとする中華料理チェーン「上海湯包小館」が、11月15日をもって営業を終了することが明らかになった。
閉店するのは飲食店だけではない。生活雑貨店やカフェ、コメダが展開する新業態の店舗など、幅広い業種に及んでいる。
一方、オアシス21では2027年をめどに大規模なリニューアルが検討されている。
今回の相次ぐ閉店は、施設の再整備に向けた動きなのか。それとも、栄地区の商業環境に変化が起きているのか。
週刊TAKAPIでは、公式発表を基に閉店店舗と営業終了日を整理し、今後の施設運営への影響を考察する。
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上海湯包小館が11月15日閉店 人気の小籠湯包も営業終了へ
オアシス21は10月21日、地下1階に入る「上海湯包小館」が2026年11月15日(日)に営業を終了すると発表した。
同店は台湾のホテルレストランの味を再現した小籠湯包を看板商品とする中華料理チェーンで、点心や麺料理などを提供してきた。
オアシス21店は50席を備え、栄駅周辺での食事や買い物の際に利用できる飲食店の一つだった。
運営する株式会社ファイブレシピは、イオンモール豊川やイオンモール長久手などにも店舗を展開している。
今回発表されたのはオアシス21店の営業終了であり、チェーン全体の撤退ではない。
なお、閉店理由については公式発表で説明されていない。
【一覧】オアシス21で閉店する9店舗 営業終了日はいつ?
9月20日から10月21日までに閉店が発表された9店舗を、営業終了日別に整理した。
| 営業終了日 | 店舗名 |
|---|---|
| 10月31日 | とんかつ新宿さぼてん |
| 10月31日 | デリカキッチン |
| 10月31日 | ジェリコ堂byKOMEDA |
| 11月8日 | アレックスコンフォート |
| 11月15日 | 上海湯包小館 |
| 11月15日 | ハートブレッドアンティーク・パステル |
| 11月15日 | Joy China 信忠閣 |
| 11月15日 | カフェヴィゴーレ |
| 発表時点で要確認 | 初恋♡生活 WAKASA&Co. BOOKS |
出典:オアシス21公式発表、2026年10月21日時点。9店舗は閉店発表件数であり、同日に閉店した店舗数ではない。
特に注目されるのは、10月31日と11月15日に閉店が集中している点だ。
11月15日だけで4店舗が営業を終了する予定となっている。
コメダの新業態1号店「ジェリコ堂」も閉店へ
今回の閉店で注目される店舗の一つが「ジェリコ堂byKOMEDA」だ。
ジェリコ堂は、名古屋発祥のコメダが展開する新業態として登場した店舗で、オアシス21店は国内1号店に当たる。
その店舗が10月31日に営業を終了する。
新業態の1号店が閉店することは、ブランドの今後の出店戦略を考える上でも注目される。
ただし、今回の閉店だけで新業態そのものの失敗や事業撤退と判断することはできない。
なぜ閉店が相次ぐ? 2027年のリニューアルとの関係は
オアシス21は2002年に開業した、名古屋市東区の立体型公園・商業施設だ。
ガラスの大屋根「水の宇宙船」を象徴とし、地下の「銀河の広場」には飲食店や物販店が集まる。
2021年には開業後初のリフレッシュオープンを実施し、新規店舗の誘致や設備の更新が行われた。
今回閉店する「とんかつ新宿さぼてん」「デリカキッチン」「ハートブレッドアンティーク・パステル」は、その2021年のリフレッシュオープンに伴って出店した店舗でもある。
名古屋市は2027年をめどに大規模なリニューアルを進める考えを示しているが、今回の9店舗の閉店と再整備計画との直接的な関係は確認されていない。
考察① 施設の再整備に向けたテナント入れ替えの可能性
商業施設では、大規模改修に合わせて既存店舗の契約終了やテナント構成の見直しが行われる場合がある。
今回の閉店も、そうした再整備の過程にある可能性は考えられる。
ただし、契約満了や工事準備などが理由だと公式に説明されたわけではない。
考察② 栄地区の商業競争の変化
名古屋・栄地区では商業施設の更新や再開発が進んでおり、消費者が利用する店舗の選択肢も変化している。
こうした環境の中で、オアシス21が今後どのような店舗構成を目指すのかは重要な論点となる。
もっとも、今回の閉店を売上不振や競争激化だけで説明できる資料はなく、各店舗の撤退理由は個別に確認する必要がある。
考察③ 観光施設と日常利用施設の両立
オアシス21は観光スポットであると同時に、駅を利用する人や周辺で働く人にとって、日常的な飲食・買い物の場所でもある。
今後のリニューアルでは、観光客を呼び込む魅力だけでなく、地域住民や通勤客が繰り返し利用できる商業機能をどう維持するかも問われそうだ。
今後どうなる? オアシス21の再出発に注目
今回の閉店発表で重要なのは、9店舗が短期間に営業終了を発表したという事実だけではない。
今後、閉店した区画に新たな店舗が入るのか、それとも大規模改修まで空き区画として残るのかによって、施設の利便性やにぎわいへの影響は変わってくる。
施設側が今後、改修スケジュールや新規テナントの募集方針を明らかにするかが注目される。
週刊TAKAPIの視点 問われるのは閉店後の姿
今回の9店舗の閉店発表は、名古屋・栄を代表する商業施設の今後を考えるきっかけとなりそうだ。
ただ、現段階で一連の閉店を「施設の衰退」と結び付けることは適切ではない。
注目すべきは、施設運営側が今回の閉店についてどのように説明し、今後どのような商業空間をつくろうとしているのかという点だ。
週刊TAKAPIでは、閉店理由と大規模リニューアルとの関係、今後のテナント計画を引き続き注視していく。
週刊TAKAPI 編集部/黒木
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