
岡山県警は4月20日、不同意わいせつの罪で実刑判決を受けた県警本部所属の男性警視(59)について、同日付で懲戒免職処分とした。警察組織の中核を担う幹部による重大な不祥事として、波紋が広がっている。
県警の発表によると、この警視は2024年5月、岡山市内の自宅で泥酔していた知人女性(20代)に対し、同意のないわいせつな行為に及んだとされる。女性は当時、報道記者として取材のため警視の自宅を訪れていたという。
本来、取材を受ける立場にある警察幹部と、取材を行う報道関係者は、一定の緊張関係と倫理の上に成り立つ関係である。その中で発生した今回の事案は、単なる私的トラブルでは片付けられない構造的な問題を含んでいる可能性がある。
この事件について、岡山地方裁判所は2026年4月9日、男性警視に対し懲役2年の実刑判決を言い渡した。しかし、警視側はこの判決を不服として即日控訴。さらに県警の内部調査に対しても、「不同意わいせつ」については一貫して否認しているという。
一方で、県警は別件として、既婚でありながら30代女性の自宅に複数回宿泊していた事実も確認。不適切な私的関係と判断したが、当の警視は宿泊の事実こそ認めたものの、「不適切とは考えていない」との認識を示している。
刑事裁判で実刑判決が出されているにもかかわらず、本人が否認姿勢を崩していない点は、事実認定と当事者認識の乖離を浮き彫りにしている。控訴審の行方も含め、今後の司法判断が注目される。
岡山県警の樋口陽介警務部長は、
「県警察の幹部職員として言語道断の行為であり、被害者の方をはじめ、県民の皆さまに深くお詫び申し上げます」
と謝罪。そのうえで、「人事管理や指導教養をさらに徹底し、再発防止と信頼回復に努める」とコメントした。

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