”最期の場”が宣伝素材に? 葬儀写真のSNS投稿に違和感の声

葬儀の様子を収めた写真が、事業者のSNSアカウントから発信されている投稿が波紋を広げている。

投稿には「家族葬 故人56才 まだ、若すぎます」との一文とともに、祭壇や供花、参列者が寄せ書きをする様子などが掲載されている。いずれも実際の葬儀の場とみられ、故人の遺影や会場の状況がうかがえる内容だ。

この投稿を行ったアカウントは、葬儀サービスを提供する事業者のもの。プロフィールには「費用負担の少ないご葬儀を提供」などと記載されており、いわゆる“実績紹介”の一環とみられる。

しかし、このような発信のあり方に対して、SNS上では疑問の声が出ている。

まず指摘されているのが、プライバシーへの配慮だ。葬儀は本来、遺族や関係者にとって極めて私的な場であり、外部への公開には慎重な判断が求められる。今回の投稿では、寄せ書きの内容や会場の様子などから、遺族や参列者の存在が間接的に伝わる可能性がある。

さらに問題視されているのが、「商用利用」との境界線だ。葬儀というセンシティブな場面が、結果としてサービスの宣伝材料として使われている構図に対し、「悲しみの場をビジネスに利用しているのではないか」といった違和感が広がっている。

また、「56才」「まだ若すぎます」といった表現についても、第三者である事業者が感情的な言葉を添えることに対し、「遺族の受け止め方次第では配慮に欠ける」との見方もある。

葬儀業界では通常、撮影や外部公開については遺族の同意を得ることが前提とされるが、その範囲や方法は事業者ごとに差があるのが実情だ。今回のケースでも、どこまでの同意が得られていたのかは明らかになっていない。

“最期の場”をどこまで公開してよいのか。
サービスの透明性と、遺族の尊厳やプライバシーのバランスが問われている。

週刊TAKAPI

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