岐阜県川辺町で、隣に住む60代女性の敷地にごみや雑草を繰り返し捨てたほか、花壇のバラを切断し、玄関先にあったツバメの巣を落とすなどの嫌がらせ行為をしたとして、岐阜県警加茂署は8月26日、川辺町比久見の無職・各務良子容疑者(55)を逮捕した。
逮捕容疑は、廃棄物処理法違反(不法投棄)、器物損壊、岐阜県迷惑行為防止条例違反(嫌がらせ行為の禁止)など。各務容疑者は調べに対し、「一切身に覚えがありません」と容疑を否認している。
ごみ約4.1キロと雑草約1.8キロ 複数回にわたり隣家へ投棄か
報道によると、各務容疑者は2026年5月25日から6月10日までの間、隣接する60代女性宅の畑などに、ペットボトルなどのごみ計約4.1キロと雑草約1.8キロを複数回にわたり捨てた疑いが持たれている。
合計すると約5.9キロとなり、一部報道では「6キロ近く」と伝えられている。
被害女性が設置した防犯カメラには、隣家側から敷地内に物が投げ込まれる様子などが記録されていたとされる。
女性は取材に、ごみが繰り返し投げ込まれていた状況を説明しており、おにぎりのほか、ガラスや茶わん、金属類などを投げ入れられたこともあったと話している。
バラ4株を切断・引き抜きか 玄関先のツバメの巣も
投棄行為だけではない。
各務容疑者は、女性宅の花壇で育てられていた生花4株を切断したり引き抜いたりしたほか、玄関の軒先に作られていたツバメの巣を落とした疑いも持たれている。報道では、棒を使って巣を突き落としたとされている。
被害女性は、特に大切に育てていたバラについて、無理に切り取られたような状態だったと説明。枝切りばさみなどできれいに切断された状態ではなかったため、植物が傷み、枯れ込んでしまったという。
「長い間なので逃げられない」女性が訴える精神的負担
女性は今回の被害について、休みたい時にも嫌がらせを警戒しなければならず、長期間にわたって精神的な負担が続いていると訴えている。
嫌がらせが始まった時期については、各務容疑者が隣に引っ越してきた約20年前からだと説明している。
女性によると、自宅を建てた2000年から約4年間は問題がなく、その後、各務容疑者が隣に転居してきたという。女性は、トラブルになるような心当たりはなく、日常的な接触もほとんどなかったとの認識を示している。
ただし、「約20年前から」という期間は被害女性側の証言であり、警察がその全期間について犯罪行為を認定したという意味ではない。
2年前にも同じ隣家へ生卵 懲役1年6月の実刑判決
各務容疑者をめぐっては、今回と同じ隣家への嫌がらせをめぐり、2024年にも刑事事件となっている。
2023年11月から2024年8月にかけて隣家に多数の生卵を投げつけ、外壁を汚損したとして建造物損壊罪に問われ、岐阜地裁多治見支部は2024年10月31日、懲役1年6月の実刑判決を言い渡した。
当時の公判では、検察側が生卵を投げつけた行為について「少なくとも80回以上」と指摘した一方、報道によっては卵の総数を「100個超」あるいは判決認定として「100個程度」と伝えており、集計方法や表現に差がある。
このため、今回の記事では個数を一つの数字に固定せず、長期間にわたり多数回の投げつけ行為があったという事実を中心に記載する。
各務容疑者は否認 警察が経緯や動機を捜査
各務容疑者は今回の逮捕容疑について「一切身に覚えがありません」と否認している。
警察は、防犯カメラの映像や被害状況などを調べ、複数の行為に至った経緯や動機について捜査を進めている。
今回の事件は逮捕段階であり、各務容疑者について今回の容疑に関する刑事責任が確定したものではない。
編集部まとめ
今回の事件では、ごみや雑草の投棄だけでなく、花壇の植物やツバメの巣に対する行為など、複数の被害が逮捕容疑に含まれている点が特徴となる。
さらに、同じ隣人を被害者とする過去の事件で実刑判決が言い渡されている。一方、「約20年前から嫌がらせが続いている」との説明は被害女性の証言であり、そのすべてが刑事事件として認定されているわけではない。
今後は、今回立件された各行為について捜査当局がどのような証拠関係を積み上げるのか、過去の事件との関連や動機がどこまで明らかになるのかが焦点となる。
週刊TAKAPI編集部/一条
特記事項
今回の投棄量については、報道で表現に差がある。確認できる報道では、ペットボトルなどのごみが計約4.1キロ、雑草が約1.8キロとされ、合計約5.9キロ。一部ではこれを「6キロ近く」と報じている。
また、2024年の生卵投げつけ事件についても、「少なくとも80回以上」「100個超」「100個程度」など報道・公判段階によって数字の表現が異なるため、本記事では特定の数字を過度に断定していない。
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