【台風25号】死者9人、行方不明4人に 千葉・神奈川で新たに2人死亡確認 捜索続く

台風25号による千葉県と神奈川県の豪雨災害で死者9人、行方不明4人となった被害状況を伝える報道画像

台風25号による記録的な大雨で土砂崩れや浸水が相次いだ千葉県と神奈川県で23日、新たに2人の死亡が確認された。両県の死者は計9人となり、4人の行方が分かっていない。

神奈川県の23日午前7時30分時点の集計では死者3人、行方不明2人。千葉県でも23日朝に印西市で見つかった60代男性の死亡が新たに確認され、県内の死者は6人となった。警察、消防、自衛隊などによる捜索が続いている。

三浦市で30代女性死亡 自宅から発見

神奈川県三浦市では、土砂崩れに巻き込まれて行方不明となっていた30代女性が23日、自宅から発見され、死亡が確認された。

報道によると、死亡したのは三浦市初声町和田の原田佑佳さん。住宅が土砂崩れの被害を受け、安否が分からなくなっていた。

これにより神奈川県内の死者は3人となった。県の23日午前7時30分時点の速報では、横須賀市で2人、三浦市で1人が死亡。横須賀市と三浦市でそれぞれ1人、計2人が行方不明となっている。

横須賀市長井1丁目では、住宅に土砂が流れ込み、横山淳子さん(64)が死亡。長井2丁目でも住宅が土砂崩れに巻き込まれ、70代の住民が死亡したことが確認されている。横須賀市は今回の大雨で、市内の土砂災害を多数確認している。

印西市でも60代男性死亡 水没車両付近で発見

千葉県では、印西市で新たに60代男性の死亡が確認された。

男性は22日、水没した車両の近くで発見され、搬送先の病院で死亡が確認された。これにより千葉県内の死者は6人となった。

これまでに死亡が確認されているのは、印西市の男性のほか、鴨川市小湊の80代男女、茂原市の80代女性、袖ケ浦市で道路復旧作業中に油圧ショベルごと土砂崩れに巻き込まれた51歳男性、山武市で住宅への土砂流入に巻き込まれた70代女性。

鴨川市では住宅への土砂流入が相次ぎ、21日夜には小湊などで複数の住宅が被害を受けた。千葉県は人命救助のため自衛隊に災害派遣を要請している。

行方不明4人 横須賀・三浦・鴨川で捜索

23日午前時点で、千葉県と神奈川県では計4人の行方が分かっていない。

行方不明となっているのは、横須賀市長井2丁目の70代女性、三浦市南下浦町上宮田の20代女性、鴨川市の70代男性と60代男性。

土砂が流れ込んだ住宅や周辺では、自衛隊や消防、警察などが捜索を続けている。

被害状況は速報値で、救助・捜索の進展によって死者、行方不明者の人数が変わる可能性がある。

佐倉市では高崎川が氾濫 一時約300世帯が孤立

人的被害だけでなく、千葉県では広い範囲で浸水被害が発生した。

佐倉市では高崎川が氾濫し、住宅地や道路が広範囲に冠水。一時約300世帯が孤立し、消防などがボートを使って住民を救助した。県管理道路では多数の車が水没し、住宅被害も広い範囲で確認されている。

印旛沼周辺でも水位が上昇。栄町は22日朝、印旛沼の堤防が決壊したとして、安食前新田地区などに避難指示を出し、高い場所へ避難するよう呼びかけた。

23日朝には印西市で改めて避難指示が出されるなど、雨のピークを過ぎた後も浸水への警戒が続いている。

市原市では高齢者施設の約180人が孤立

市原市では、台風による大雨で土砂崩れが発生し、高齢者施設につながる道路がふさがれた。

施設には入居者約160人と職員約20人の計約180人がおり、一時孤立状態となった。22日の時点で健康状態に大きな問題はないとされている。

千葉県では土砂崩れや倒木などによる停電も広がり、東京電力パワーグリッドによると、22日午前10時14分時点で千葉県を中心に約4万8000軒が停電していた。

市原で48時間487ミリ 複数地点で観測史上最多

千葉県では記録的な雨量となった。

気象庁によると、21日24時までの48時間降水量は市原市牛久で487.0ミリ、茂原市で465.0ミリ、館山市で433.0ミリ、千葉市中央区で419.0ミリを観測し、いずれもそれまでの観測史上最多を更新した。

市原市牛久では48時間で、9月の平年1カ月分の降水量を大きく上回る雨となった。長時間の大雨によって地盤に大量の水分が残っている地域では、雨が弱まった後も斜面崩壊などへの警戒が必要となる。

23日は千葉県や神奈川県で再び雨が降る地域もあり、すでに大雨となった場所では少ない雨でも土砂災害の危険が高まる可能性がある。

短期間で大雨被害繰り返す千葉

千葉県では8月の豪雨に続いて大雨被害が発生しており、一部地域では短期間に繰り返し浸水や土砂災害に見舞われている。

県は台風25号による災害を受け、県内の多数の市町村に災害救助法を適用。避難所の設置など被災者支援を進めている。

今回の台風では、房総半島を中心とした土砂災害に加え、佐倉市や印旛沼周辺などでは河川・湖沼の増水による浸水被害も発生した。

雨が止んだからといって災害が終わったわけではない。捜索が続く地域に加え、冠水、土砂崩れ、道路寸断などの被害についても、全容の確認には時間がかかる可能性がある。

編集部まとめ

台風25号による千葉・神奈川両県の人的被害は、23日午前時点で死者9人、行方不明4人となった。前日まで行方不明だった三浦市の30代女性と、印西市で水没車両付近から見つかった60代男性の死亡が新たに確認された。

現在の最優先は残る4人の捜索だ。同時に、千葉県では高崎川の氾濫や印旛沼の堤防決壊、道路寸断など、大雨のピーク後も影響が残っている。

死者・行方不明者数や住宅被害は今後の確認で変わる可能性があり、自治体が公表する最新情報を継続して確認する必要がある。

週刊TAKAPI 編集部

特記事項

この記事は2026年9月23日午前までに公表された千葉県、神奈川県、気象庁、自治体の災害情報と複数の報道を照合して構成しています。

神奈川県の23日午前7時30分現在の速報では死者3人、行方不明2人。千葉県では同日朝までに死者6人、行方不明2人が確認され、両県で計9人死亡、4人行方不明となっています。これらは速報値であり、捜索や被害確認によって変更される可能性があります。

降水量や停電、浸水、孤立などの数字はそれぞれ発表時点が異なります。最新状況と一致しない場合があります。

Q台風25号による死者は何人ですか?
A2026年9月23日午前時点で、千葉県と神奈川県を合わせて9人の死亡が確認されています。神奈川県が3人、千葉県が6人です。
Q行方不明者は何人ですか?
A両県で計4人です。神奈川県で2人、千葉県で2人の捜索が続いています。
Q23日に新たに死亡が確認されたのは誰ですか?
A神奈川県三浦市で土砂崩れに巻き込まれていた30代女性と、千葉県印西市で水没した車両付近から見つかった60代男性です。
Q千葉県ではどのような被害が出ていますか?
A土砂崩れのほか、佐倉市の高崎川氾濫、印旛沼の堤防決壊、道路や住宅の浸水、停電、道路寸断による孤立などが確認されています。
Q大雨のピークを過ぎれば安全ですか?
A地盤に大量の水分が残っているため、雨が弱まった後でも土砂崩れや河川・湖沼の増水が続く可能性があります。23日も雨が降る地域があり、被災地域では引き続き注意が必要です。

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