2026年10月8日|週刊TAKAPI 編集部
愛知県の一戸建て住宅市場で、新築と中古の価格動向に違いが出ている。
不動産調査会社の東京カンテイが2026年10月8日に公表した9月の一戸建て住宅市場動向によると、愛知県の新築一戸建て平均価格は3,753万円となり、前月比2.1%上昇した。
新築住宅の価格上昇は3カ月ぶりで、前年同月の水準も上回った。
一方、中古一戸建ての平均価格は3,000万円となり、前月比4.9%下落した。
新築と中古の平均価格差は753万円。住宅購入を検討する世帯にとって、物件選びや資金計画を考えるうえで注目される結果となった。
愛知県の新築戸建て価格は3,753万円 3カ月ぶりに上昇
前月比2.1%上昇、前年同月も上回る
東京カンテイの調査によると、2026年9月の愛知県における新築一戸建て住宅の平均価格は3,753万円だった。
前月から2.1%上昇し、3カ月ぶりに上昇へ転じた。
愛知県を含む中部圏4県の平均価格も3,541万円となり、前月比0.6%上昇した。
中部圏全体でも3カ月ぶりの上昇となっている。
愛知県の平均価格は中部圏全体を212万円上回っており、地域内でも比較的高い水準にある。
新築住宅の価格が上昇した理由は?
今回の調査だけでは、愛知県の価格上昇の原因を一つに特定することはできない。
住宅価格には、土地の立地条件、建物面積、販売される物件の構成などが影響する。
また、建築資材価格や人件費の変動も、住宅価格を考えるうえで重要な要素となる。
ただし、今回の2.1%上昇が建築費の増加によるものなのか、比較的高額な物件の割合が増えたことによるものなのかは、追加の分析が必要だ。
愛知県の中古戸建ては3,000万円 前月比4.9%下落
新築とは反対に中古住宅の平均価格が下落
新築住宅が上昇する一方、中古一戸建て住宅は下落した。
東京カンテイによると、2026年9月の愛知県の中古一戸建て平均価格は3,000万円。
前月比では4.9%の下落となった。
中部圏4県全体でも、中古一戸建ての平均価格は2,590万円となり、前月比0.5%下落している。
愛知県の中古住宅は、中部圏全体よりも大きな下落率を記録した。
中古住宅の価格下落は買い時を意味するのか
中古住宅の平均価格が下落したからといって、すべての物件が値下がりしているわけではない。
中古住宅の価格は、築年数や建物の状態、土地面積、立地などによって大きく異なる。
例えば、築年数の古い住宅が多く市場に出れば、平均価格が下がる可能性がある。
反対に、駅に近い物件や比較的新しい住宅では、平均価格とは異なる動きを示すことも考えられる。
住宅購入を検討する場合は、県全体の平均価格だけでなく、希望する地域の個別物件を比較することが重要になる。
新築と中古の価格差は753万円 住宅購入にどう影響する?
平均価格を比較すると中古住宅が約20%安い
今回の調査結果を比較すると、次のようになる。
地域・住宅種別 平均価格 前月比
愛知県・新築戸建て 3,753万円 +2.1%
愛知県・中古戸建て 3,000万円 −4.9%
中部圏・新築戸建て 3,541万円 +0.6%
中部圏・中古戸建て 2,590万円 −0.5%
出典:東京カンテイ、2026年9月の一戸建て住宅市場動向。
愛知県の新築と中古の平均価格差は753万円となった。
中古住宅の平均価格は、新築住宅と比較すると約20.1%低い計算になる。
ただし、新築と中古では立地や土地・建物面積、建物の状態などが異なるため、この価格差を同じ条件の住宅における値引き幅と考えることはできない。
中古住宅はリフォーム費用にも注意
中古住宅を購入する場合、購入価格以外の費用も考慮する必要がある。
築年数や建物の状態によっては、屋根や外壁、水回り設備などの修繕が必要になることもある。
また、耐震性能や断熱性能の確認も重要だ。
購入価格が新築より安くても、改修費用を含めた総額では差が縮まる場合がある。
全国の新築戸建て価格は? 首都圏では5,123万円
首都圏は下落、愛知県は上昇
2026年9月の新築一戸建て平均価格は、地域によって異なる動きを示した。
首都圏の平均価格は5,123万円となり、前月比1.8%下落した。
東京都は6,738万円で、前月比2.9%下落。5カ月ぶりの下落となった。
近畿圏も3,825万円となり、前月比2.0%下落した。
一方、愛知県は2.1%上昇している。
全国の主要都市圏が一律に上昇しているわけではなく、地域ごとに異なる価格動向となっている。
【編集部の考察】豊橋・豊川・蒲郡など東三河の住宅市場への影響は?
愛知県全体の平均価格と東三河の実勢価格は異なる
今回の調査は愛知県全体の平均価格を示したものであり、豊橋市、豊川市、蒲郡市、新城市、田原市それぞれの価格動向を直接示したものではない。
名古屋市周辺と東三河では、土地価格や住宅需要、交通利便性などの条件が異なる。
そのため、愛知県全体の平均価格が上昇したことを理由に、東三河でも同じ割合で住宅価格が上昇したと判断することはできない。
新築住宅と中古住宅の価格差は今後も注目
ここからは週刊TAKAPI編集部の考察となる。
今回の調査で注目したいのは、新築住宅の価格上昇と中古住宅の価格下落が同時に起きた点だ。
住宅購入者にとって、新築住宅と中古住宅の価格差が広がれば、中古住宅を比較対象に加える動機になる可能性がある。
一方、中古住宅には修繕費用や住宅性能の確認といった課題もある。
東三河でも、住宅購入時に新築だけでなく中古住宅やリノベーション物件を比較する動きがどの程度あるのか、今後の取材で検証する価値がある。
また、住宅価格だけでなく、住宅ローン金利や土地価格、建築費の推移を合わせて確認する必要がある。
愛知県の住宅価格は今後どうなる?
2026年9月の調査では、新築住宅が上昇し、中古住宅が下落する結果となった。
ただし、単月の価格変動だけで、今後も同じ傾向が続くと判断することは難しい。
住宅市場の動向を把握するには、複数月の価格推移や物件の供給状況、成約動向などを継続的に確認する必要がある。
週刊TAKAPIでは、愛知県全体の住宅価格に加え、豊橋市や豊川市など東三河地域の住宅市場にも注目していく。
まとめ|愛知県の新築戸建ては上昇、中古は下落
2026年9月の愛知県の一戸建て住宅市場では、新築住宅と中古住宅で対照的な動きが確認された。
新築住宅は平均3,753万円となり、3カ月ぶりに上昇。一方、中古住宅は平均3,000万円に下落した。
両者の価格差は753万円となっている。
今後は、この価格差が住宅購入者の選択にどのような影響を与えるのかが注目される。
※本記事の考察部分は、公開資料や住宅市場の一般的な特性を基に週刊TAKAPI編集部が独自に分析したものです。一部に見解・推測を含みます。
週刊TAKAPI編集部:黒木
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