慶應義塾大学の公認学生団体「かるた会」が、20歳未満の会員による飲酒を理由に無期限の活動停止を命じられたとする告示画像を、週刊TAKAPIが確認した。
2026年10月23日付の慶應義塾長名義の告示には、20歳未満者の飲酒が確認され、その場にいた会員も制止せず黙認していたと記されている。
一方、SNSでは、現クイーンの矢島聖蘭選手が飲酒問題に関与したとする投稿が広がり、関東第一かるた会への移籍によって2027年1月のクイーン位決定戦への出場を目指しているとの情報も出ている。
投稿には、慶應側が移籍を思いとどまるよう求め、移籍先にも同様の活動自粛を要請したとする内容もある。
問題となるのは、飲酒に直接関与していない会員にも大会辞退が求められる一方、問題に関与したと名指しされた選手が別団体で競技を継続できるのかという点だ。
ただし、矢島選手の飲酒への関与、移籍の成立、慶應側による申し入れについては、現段階で独立した裏付けが得られていない。
10月23日付で無期限活動停止 大学の告示に飲酒の黙認を指摘
週刊TAKAPIが確認した告示画像は、2026年10月23日付の慶應義塾長名義となっている。
告示によると、公認学生団体のかるた会では、大学が繰り返し注意喚起していたにもかかわらず、20歳未満者による飲酒が確認された。
団体が公認申請時に届け出た飲酒事故対策が守られず、周囲にいた会員も飲酒を制止しなかったと指摘している。
処分の根拠として示されたのは「学生の団体、集会および掲示等に関する規程」の第1条と第6条だ。
大学の2026年度版資料では、学生団体が規程に反する行為をした場合、公認取消や活動停止などの措置を講じることがあると説明されている。
ただし、今回の告示画像については、大学の発出記録との独立した照合は完了していない。

7月に会員3人の飲酒問題が発覚 内部連絡から判明した経緯
かるた会の内部連絡とされる画像には、会員3人が夜間に集まり、20歳未満で飲酒した問題が発覚したことが記されている。
7月15日には緊急ミーティングが予定され、大学側や顧問との協議内容、再発防止策について説明するとしていた。
連絡文では、飲酒は会の活動外で起きたと説明されている。
一方、10月23日付の告示画像は、会の活動内で起きた行為としている。
この違いについて、大学の公式資料は、会員の一部による私的な集まりでも団体活動とみなす場合があると定めている。
そのため、学生側が私的な飲酒と認識していても、大学が団体の責任を問うこと自体は規程上あり得る。
今回の具体的な認定理由は明らかになっていない。
飲酒に関与していない会員にも大会辞退を要請
さらに注目されるのが、活動停止の影響だ。
処分後の内部連絡とされる画像では、練習や三田祭などの団体行事を中止するとともに、現役会員が出場を予定していた大会も取りやめる方針が伝えられている。
すでに出場が決まっている大会についても、参加をキャンセルするよう求める内容だった。
この連絡は、飲酒に関係のない会員にも競技活動の自粛を求めるものと読み取れる。
ただし、大学が会員全員に個別の出場禁止処分を科したわけではなく、資料上確認できるのは団体の活動停止と会内で示された大会辞退方針だ。
実際に何人の会員が出場を取りやめたかは確認できていない。
クイーン矢島聖蘭選手の飲酒画像との情報 SNSで個人の関与を指摘
今回の問題がSNSで注目を集めている背景には、競技かるたの現クイーン、矢島聖蘭選手の名前が挙がっていることがある。
矢島選手は関東第一高校3年だった2025年1月、第69期クイーン位を獲得。慶應義塾大学進学後の2026年1月には、第70期クイーン位を初防衛した。
SNS上では、矢島選手を飲酒問題に関与した3人のうちの1人とする投稿が広がり、本人の飲酒を示すとされる画像についても言及されている。
しかし、写真の撮影時期や状況、写っている人物の特定、当時の年齢などを検証できる資料は確認できていない。
また、大学の告示画像にも、飲酒した会員の氏名は記載されていない。
現段階では、矢島選手が飲酒に関与したと断定することはできない。
関東第一かるた会への移籍説 慶應側が自粛を要請したとの情報も
SNS上の投稿では、矢島選手が2027年1月のクイーン位決定戦に出場するため、以前所属していた関東第一かるた会へ移籍したと主張されている。
さらに、慶應側が移籍を思いとどまるよう説得し、移籍先にも同様の活動自粛を求めたものの、移籍先からは「検討する」との回答にとどまったという情報も出ている。
これが事実であれば、慶應かるた会の活動停止に伴う自粛を、他団体へ移った選手にも求めるべきかという問題になる。
ただし、この申し入れを行ったのが大学当局なのか、かるた会の関係者なのかは明確になっていない。また、関東第一かるた会が実際に要請を受けたかどうかも確認できていない。
矢島選手について、全日本かるた協会の公式記録では、2025年に関東第一かるた会、2026年1月には慶應かるた会に所属していたことが確認できる。
一方、2026年秋の再移籍については、公式な登録変更を確認できていない。
したがって、移籍が成立したことや、その目的が大学の活動停止を回避することにあったと断定することはできない。
同じ活動自粛を他団体にも求められるのか
全日本かるた協会では、選手は原則として一つのかるた会に所属し、公認大会のC級以上に出場するには所属会が必要とされる。
一方、慶應義塾大学が命じる団体の活動停止は、大学の公認学生団体に対する措置であり、競技団体による個人の資格停止とは異なる。
そのため、大学の活動停止が別団体に所属する選手へ自動的に適用されるとは限らない。
仮に慶應側が関東第一かるた会へ活動自粛を求めていたとしても、それは大学の処分を他団体へそのまま科すこととは異なる。
重要なのは、移籍先への要請の有無と、その内容、全日本かるた協会が出場資格をどう判断するかだ。
11月22日の挑戦者決定戦にも影響か 慶應所属の選手が東日本代表
全日本かるた協会の公式記録によると、10月18日の第71期クイーン位東日本予選では、慶應かるた会所属の松浦由選手が優勝し、東日本代表に決定した。
予選は告示の日付より5日前のため、活動停止後の出場実績ではない。
11月22日には東西の代表による挑戦者決定戦が予定され、勝者は2027年1月10日、滋賀県大津市の近江勧学館で現クイーンの矢島選手と対戦する。
つまり、慶應かるた会の活動停止は、現クイーンの防衛戦だけでなく、同じ会に所属する挑戦者候補の競技活動にも関係する問題だ。
ただし、11月22日の大会について、松浦選手の出場取りやめが決まったという公式発表は確認できていない。
編集部まとめ
今回の問題は、20歳未満の飲酒だけではなく、大学の団体処分が個人の競技活動にどこまで及ぶのかという問題を浮き彫りにしている。
会の内部連絡とされる資料では、飲酒に関与していない会員も含め、大会出場を自粛する方針が示されている。
その一方、SNSでは矢島聖蘭選手の飲酒関与と他団体への移籍が指摘され、慶應側が移籍先にも活動自粛を要請したとする情報まで出ている。
これらの主張が事実かどうかによって、処分の公平性に対する評価は大きく変わる。
大学と競技団体には、団体処分の適用範囲、個人の競技資格、他団体への移籍の扱いについて、明確な判断が求められる。
特記事項
本記事は2026年11月5日時点で確認できた資料を基に作成した。
週刊TAKAPIは慶應義塾長名義の告示画像と、かるた会の内部連絡とされる画像を確認した。ただし、原本の真正性について発出元との独立照合は完了していない。
矢島聖蘭選手の飲酒への関与、飲酒画像とされるものの真正性、関東第一かるた会への再移籍、慶應側による活動自粛要請については、SNS上の主張と確認済みの事実を区別した。
FAQ
週刊TAKAPI編集部/成田
WEEKLY TAKAPI — OFFICIAL CONTACT
TAKAPI LEAKS
その情報が、社会を動かす。
情報提供・取材相談・記事の訂正や削除依頼を
全国から受け付けています。
◆ ご連絡内容は慎重に取り扱います
情報提供・各種お問い合わせ ↗記事の訂正・削除依頼もこちらから

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。