450万円の新型ランドクルーザーFJは買いか 旧型黄色FJオーナーが発売日に本音で見た“ちょうどいいランクル”

トヨタ自動車は5月14日、新型「ランドクルーザーFJ」を日本で発売した。

価格は450万100円。グレードはVXのみ。エンジンは2.7リッター直列4気筒ガソリンで、トランスミッションは6速AT。駆動方式はパートタイム4WDとなる。

ランドクルーザー300、250、70に続く新たな選択肢として登場したFJは、シリーズの中では扱いやすいサイズに収められた“入り口のランクル”だ。全長は4,575mm、全幅は1,855mm。街中で使えないほど大きすぎず、それでいてラダーフレームや電動リヤデフロックなど、本格オフローダーとしての装備も備える。

発売初日から、自動車ファンや旧型FJクルーザーを知るユーザーの間では注目が集まっている。筆者もその一人だ。かつて黄色の旧型FJクルーザーに乗っていた身として、新型FJにはかなり心を動かされた。

まず価格 450万円は高いのか、安いのか

新型ランドクルーザーFJの価格は、450万100円。

この数字だけを見ると、簡単に買える車ではない。だが、現在のSUV市場で見ると、FJの立ち位置はかなり絶妙だ。

ジムニーシエラは200万円台で買える本格小型4WDだが、サイズも用途もかなり割り切った車になる。RAV4は上級系になると450万円前後に入り、燃費や快適性では強いが、FJほどの本格オフロード色はない。ランドクルーザー250はさらに上の価格帯になり、車格も大きくなる。

つまり新型FJは、ジムニーシエラより高いが、ランクル250より現実的。RAV4と近い価格で、より本格オフロード寄りという立ち位置になる。

ここが、かなり悩ましい。

燃費や普段使い重視ならRAV4。
価格と小回り重視ならジムニーシエラ。
大きなランクル感がほしいならランクル250。

その中でFJは、**「大きすぎないサイズで、ちゃんとランクルに乗っている感覚がほしい人」**に刺さる。

450万円は安くない。
ただし、ラダーフレーム、パートタイム4WD、デフロック、ランクルの名前、旧型FJを思い出させるデザインまで含めると、単なるSUVの価格では判断しにくい。

燃費8.7km/L ここは正直、期待しすぎない方がいい

新型ランドクルーザーFJのWLTCモード燃費は8.7km/L

この数字は、ハイブリッドSUVに慣れた人から見ると厳しい。燃費で褒める車ではない。街乗り中心、渋滞多め、短距離移動が多い使い方なら、実燃費はさらに落ちる可能性がある。

ただ、旧型FJクルーザーを知っている人間からすると、受け止め方は少し違う。

筆者が乗っていた旧型FJは、4.0リッターV6の豪快なエンジンだった。走りは楽しかった。アクセルを踏んだ時の余裕もあった。だが、燃費はかなり覚悟が必要だった。街乗り中心では、燃料計の減り方が目に見えて早かった。

その記憶があるから、新型FJの2.7リッター化には現実味がある。

もちろん、8.7km/Lは優秀ではない。
ただ、旧型FJのような「楽しいけど財布に響く」感覚よりは、日常に近づいた印象がある。

月500km走るなら、単純計算で必要な燃料は約57L。
月1,000km走るなら、約115L。

燃料代を気にする人は、ここを冷静に見た方がいい。新型FJは燃費で選ぶ車ではなく、悪路に入れる安心感、道具としての強さ、所有する楽しさを買う車だ。

旧型黄色FJオーナーとして、いちばん刺さった部分

筆者は以前、黄色の旧型FJクルーザーに乗っていた。

あの車は、はっきり言って目立った。丸目のライト、四角いボディ、観音開きのドア、遠くからでもすぐ分かる黄色。街中でも駐車場でも、存在感はかなり強かった。

見た目は愛嬌があるのに、雪道や林道に入ると一気に頼もしくなる。
あのギャップが、旧型FJの一番の魅力だった。

ただ、手放した理由も現実的だった。燃費、サイズ、維持費、普段使い。好きだけでは乗り続けにくい部分があった。

新型FJを見て感じたのは、そこを今の時代に寄せてきたということだ。

旧型ほど大排気量ではない。
ランクル250ほど大きくない。
RAV4ほど普通のSUVにも寄せていない。

ちょうど中間に置いてきた。そこがうまい。

旧型FJを知る人間にとって、新型FJは単なる新型SUVではない。一度手放したあの楽しさを、もう一度現代のサイズで味わえるかもしれない車に見える。

ランクル250では大きい、RAV4では物足りない人へ

新型FJが強いのは、比較対象を明確にすると分かりやすい。

ランクル250は本格感も迫力も強いが、価格もサイズも上がる。都市部での駐車場、狭い道、日常の買い物では気を使う場面もある。

RAV4は日常使いしやすく、燃費や快適性では魅力がある。ただ、ラダーフレームや本格オフロード性能を求める人には、少し物足りない可能性がある。

ジムニーシエラは本格派で価格も魅力だが、家族利用や荷室、長距離移動の快適性では割り切りが必要になる。

その間に、新型FJがいる。

キャンプに行く。
雪道を走る。
林道にも入る。
でも平日は街中で使う。
家族や荷物も乗せたい。
大きすぎるランクルは避けたい。

こういう人にとって、FJのサイズと価格はかなり現実的だ。

KINTOという選択肢も現実味がある

新型FJは、サブスクリプションサービスのKINTOでも取り扱われる。

月額3万円台から利用できる設定が用意されているため、購入に踏み切る前に「まず乗ってみる」という選択肢も出てくる。ランドクルーザー系は人気が高く、納期や抽選、販売方法が気になるモデルでもある。買う前提だけでなく、所有コストをならして考える人にとって、KINTOは現実的な入口になる。

特に新型FJは、燃費やサイズ感を実際に使ってみないと判断しにくい車だ。カタログだけでは分からない。駐車場に入れやすいか、普段の道で大きく感じるか、燃料代を許容できるか。そこを確認できる意味は大きい。

黄色が出たら、旧型FJ乗りはかなり揺れる

旧型FJといえば、やはり黄色の印象が強い。

新型FJには複数のボディカラーが用意されているが、旧型FJを知る層からすれば、黄色の復活を望む声は出るはずだ。

FJという車は、黒や白で落ち着かせるより、少し遊んだ色が似合う。アウトドアでも、街でも、駐車場でも、ひと目で分かる存在感がある。黄色いボディで出てきたら、旧型オーナーの心はかなり危ない。

筆者も正直、黄色が正式に出たら一度見積もりを取りに行くと思う。

買う前に見るべきポイント

新型FJを検討するなら、勢いだけで決める前に確認したい点がある。

まず燃費。8.7km/Lという数字を、自分の走行距離で考える必要がある。
次に駐車場。全幅1,855mmは極端に大きいわけではないが、古い立体駐車場や狭い月極では気を使う。
次に納期と販売方法。人気が集中すれば、すぐに買えるとは限らない。
最後に用途。街乗りだけなら、RAV4や他のSUVの方が合う人もいる。

ただし、悪路や雪道、アウトドア、道具感、所有する楽しさまで求めるなら、新型FJはかなり強い選択肢になる。

編集部まとめ

新型ランドクルーザーFJは、450万100円という価格だけを見ると安い車ではない。

しかし、RAV4、ジムニーシエラ、ランドクルーザー250と比べると、立ち位置はかなり明確だ。ジムニーシエラより実用性があり、RAV4より本格オフロード寄りで、ランクル250より扱いやすい。

燃費8.7km/Lは冷静に見る必要がある。燃費重視の人には向かない。だが、旧型FJを知る人間からすれば、新型FJはかなり現実的に見える。

筆者が旧型黄色FJに乗っていたからこそ言える。
この車は、スペックだけで判断する車ではない。
見た瞬間に「また乗りたい」と思わせる車だ。

新型ランドクルーザーFJは、ランクルをもう一度、身近で楽しい存在に戻す一台になるかもしれない。

Q1. 新型ランドクルーザーFJはいつ発売されましたか?

新型ランドクルーザーFJは、2026年5月14日に日本で発売されました。ランドクルーザーシリーズに新たに加わった、扱いやすいサイズの本格オフローダーです。

Q2. 新型ランドクルーザーFJの価格はいくらですか?

価格は450万100円です。グレードはVXのみで、2.7リッターガソリンエンジン、6速AT、パートタイム4WDを採用しています。

Q3. 新型ランドクルーザーFJの燃費はどれくらいですか?

WLTCモード燃費は8.7km/Lです。燃費で選ぶ車ではなく、本格オフロード性能やランクルらしい所有感を重視するモデルです。

Q4. 新型ランドクルーザーFJはRAV4やジムニーシエラと何が違いますか?

RAV4は燃費や快適性に強く、ジムニーシエラは価格と小回りに強い車です。新型FJはその中間にあり、街中でも扱えるサイズで、本格的なランクル感を味わえる点が特徴です。

Q5. 旧型FJクルーザーのオーナーから見て新型FJは魅力がありますか?

旧型FJクルーザーの遊び心や道具感を覚えている人には、新型FJはかなり刺さるモデルです。旧型より現代的なサイズとエンジンになり、日常使いしやすい方向に寄せられています。

送信中です

×

※コメントは最大500文字、5回まで送信できます

送信中です送信しました!

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。


最近の記事
  1. 元カープ・羽月隆太郎被告に有罪判決 初公判で「周囲に吸っているカープ選手がいた」 球団は全選手を再調査へ
  2. 「1日3件やってね」トー横の15歳少女に約40回売春させた疑い 24歳男逮捕 客に芸能関連会社元社長の名前も
  3. エハラマサヒロ氏のX投稿が波紋 小学校教諭逮捕報道を“顔マネ”か、児童被害事件めぐり批判相次ぐ
  4. マクドナルド「ちいかわ」ハッピーセット発売 店員姿の小さなフィギュアに、朝から広がる笑顔
過去記事
提携媒体



メルマガ

週刊TAKAPI

新着記事をメールで確認しませんか?