豊橋の夜を歩いていると、赤いネオンに目が止まる。
駅前のにぎわいから少し歩いたところに、思わず足を向けたくなる一軒がある。
店名は、歌舞伎。
外から見ると、昔ながらの居酒屋らしい雰囲気がある。
でも、古くさい感じではない。赤い看板、暖簾、店の前に立ったときの空気。地元の人が長く通っていそうな安心感がある。
暖簾をくぐると、まず炭火の香りが来る。
この時点で、もう一杯飲みたくなる。
店内は木の温もりがあり、スタッフの声もよく通る。常連さんと店の人の距離は近い。でも、初めて入った人が置いていかれる感じはない。豊橋の居酒屋らしい、人の声と料理の匂いがちゃんとある店だった。
まず頼みたいのは、焼き鳥。
炭火で焼かれた串は、表面が香ばしい。
特に印象に残ったのは、皮。噛むと脂の甘みが出て、炭火の香りが後から広がる。タレは濃すぎず、ビールにも日本酒にも合う。一本食べると、もう一本いきたくなるタイプの焼き鳥だ。
そして、刺身もよかった。
この日うまかったのは、カツオとあじのたたき。
カツオは薬味と合わせると、酒が進む味になる。あじのたたきは、身の味がしっかりしていて、鮮度の良さが伝わる。居酒屋の刺身として軽く頼んだつもりが、思った以上にちゃんとしていた。


焼き鳥を食べて、カツオをつまんで、あじのたたきでまた飲む。
これだけで、豊橋の夜がかなりいい時間になる。
歌舞伎の良さは、料理だけではない。
店の中に、地元の夜の感じがある。
大げさな演出はない。肩ひじ張る必要もない。仕事帰りに寄ってもいいし、友人と飲みに来てもいい。一人で座っても、変に気まずくならない。
豊橋で「渋くて、うまくて、ちゃんと地元っぽい店はどこ?」と聞かれたら、歌舞伎は候補に入れたい。
赤ネオンを見て、気になったら入ってみてほしい。
焼き鳥の香り、刺身のうまさ、店の人の声。
豊橋の夜に、ほっとできる一軒がある。

※サーモンフライ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 店名 | 歌舞伎 |
| ジャンル | 居酒屋、日本料理 |
| 住所 | 愛知県豊橋市花田一番町8 |
| アクセス | 豊橋駅から徒歩圏内/豊橋駅から384m |
| 電話番号 | 0532-32-9424 |
| 営業時間 | 17:00〜24:00 |
| 定休日 | 火曜日 |
| 予約 | 予約可 |
| 予算目安 | 3,000円〜3,999円 |
| 個室 | あり |
| 駐車場 | あり |
| 支払い | カード可、電子マネー不可 |
| 喫煙 | 全席喫煙可 |

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