茨城県警水戸署と県警人身安全少年課は6月8日、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(児童買春)の疑いで、茨城県城里町に住む僧侶の男(40)を逮捕した。
男は調べに対し、「私がしたことで間違いありません」と供述し、容疑を認めているという。
逮捕容疑は、昨年9月27日、いずれも10代の少女2人が18歳未満であることを知りながら、現金を渡す約束をした上で、水戸市内のホテルで児童買春に及んだ疑い。
少女2人は友人同士で、男とはSNSを通じて知り合ったとみられている。警察は、SNS上で男がどのように少女らへ接触し、金銭の約束に至ったのかを詳しく確認している。事件当日に初めて対面したとされ、警察が詳しい経緯を調べている。
事件が明らかになったのは昨年11月。少女のうち1人が家族とともに水戸署を訪れ、知らない男と会ったことを相談したことがきっかけだった。警察がスマートフォンの履歴などを確認し、男の関与が浮上した。
男は城里町内の寺に所属する僧侶とされる。僧侶は、地域や檀家、関係者から一定の信頼を受ける立場にある。今回の逮捕は、未成年者がSNSを通じて成人と接触した事件であると同時に、宗教関係者としての立場を持つ人物が逮捕された事案としても、地域に不安を広げる可能性がある。
警察は、男が少女2人と接触した経緯、金銭の約束の内容、SNS上でのやり取り、ほかに同様の被害がないかを含めて調べを進めている。
今回の事件では、SNSを通じて成人が未成年者と接触し、実際に会うまでに至った点が大きな問題となる。スマートフォン上のやり取りは家庭や学校から見えにくく、子ども本人も「怒られるかもしれない」「自分にも責任があるのでは」と感じて、被害や不安を話せなくなることがある。
だからこそ、家庭や学校では、子どもを一方的に責めるのではなく、まず「話してくれてよかった」と受け止める姿勢が必要になる。SNSで知り合った相手と会わないこと、金銭やプレゼントを提示する大人には応じないこと、不安なやり取りがあれば画面を消さずに大人へ見せることを、日ごろから具体的に伝えておきたい。
児童買春は、未成年者の体調、学校生活、人間関係、将来の安心感に長く影響する重大な犯罪である。金銭のやり取りがあった場合でも、未成年者側に責任を向けるべきではない。問われるべきは、未成年であることを知りながら接触し、金銭を提示した成人側の行為である。
警察相談専用電話「#9110」や最寄りの警察署、学校、児童相談所など、相談先を事前に共有しておくことも重要だ。子どもが被害や不安を話したときは、叱責よりも安全確保、証拠保全、医療・心理面の支援を優先する必要がある。
SNSで知り合った相手から「会おう」「お金を渡す」「誰にも言わないで」と言われた場合、子どもだけで判断させないことが大切だ。保護者や学校関係者は、スマートフォンを取り上げるだけではなく、子どもが相談しやすい会話を普段から作っておく必要がある。
警察は、スマートフォンの通信履歴などをもとに、事件の全容解明を進める方針とみられる。
編集部まとめ
茨城県城里町に住む40歳の僧侶の男が、10代少女2人に対する児童買春容疑で逮捕された。男は「私がしたことで間違いありません」と供述し、容疑を認めているという。少女2人とはSNSを通じて知り合ったとみられ、事件は少女の1人が家族とともに水戸署へ相談したことで発覚した。今後は、SNS上でのやり取り、金銭の約束に至った経緯、ほかに同様の被害がないかが焦点となる。
事件のポイントQ&A
Q1. 誰が逮捕されたのですか?
茨城県城里町に住む40歳の僧侶の男が、児童買春容疑で逮捕されました。
Q2. 容疑の内容は何ですか?
10代少女2人が18歳未満であることを知りながら、現金を渡す約束をして、水戸市内のホテルで児童買春に及んだ疑いです。
Q3. 少女2人とはどのように知り合ったのですか?
SNSを通じて知り合ったとみられています。事件当日に初めて対面したとされています。
Q4. 事件はどのように発覚したのですか?
少女のうち1人が家族とともに水戸署を訪れ、知らない男と会ったことを相談したことがきっかけです。
Q5. 今後の焦点は何ですか?
SNS上でのやり取り、金銭の約束の内容、男が少女らと接触した経緯、ほかに同様の被害がないかが焦点です。

※コメントは最大500文字、5回まで送信できます