TBSの山本恵里伽アナウンサー(32)が、6月9日放送のTBSラジオ『荻上チキ・Session』で、事実婚をしたことを自ら公表した。
落ち着いた語り口で知られる山本アナが明かしたのは、単なる結婚報告ではない。名字、家族、制度、そしてパートナーとの対話をめぐる、いまの時代らしい選択だった。
番組では「事実婚を選択した人たちのリアル」を特集。その中で山本アナは、自身も事実婚を選んだ当事者であることを明かし、理由についてこう語った。
「私も夫も名字を変えずに家族になりたかった」
法律婚では、夫婦のどちらかが姓を変える必要がある。山本アナとパートナーは、どちらも自分の名字を大切にしていた。だからこそ、婚姻届ではなく、公正証書による事実婚契約という形を選んだという。
山本アナは、ただ同棲を続けるだけではなく、「いつから事実婚か」を明確にしたかったとも説明。2人の関係を曖昧にせず、家族としての意思を文書に残すため、公正証書を作成した。
意外だったのは、パートナーが当初、法律婚を望んでいたという点だ。しかも、自分が山本姓に変わることまで申し出ていたという。
しかし、話し合いを重ねる中で、2人は互いの名前に込められた思いを確認した。どちらか一方が譲るのではなく、どちらの名前も守る。その結論として、事実婚にたどり着いた。
山本アナは、選択的夫婦別姓が認められていれば「最初から法律婚を選んでいた」とも明かしている。公正証書には、選択的夫婦別姓が法制化された場合、速やかに法律婚へ移行する趣旨の条項も盛り込まれているという。
ここに、山本アナの本音がある。
法律婚を拒んだわけではない。
家族になりたくなかったわけでもない。
ただ、名字を変えずに家族になりたかった。
山本アナは以前から、選択的夫婦別姓について自身の考えを語ってきた。TBS系『報道特集』でも、「姓を変えずに結婚したい」「生来の名前で生涯を終えたい」と発言していた。今回の事実婚公表は、その思いの延長線上にある。
アナウンサーの結婚報告といえば、祝福ムードの中でさらっと伝えられることも多い。しかし今回の公表は、少し違う。山本アナは、自分の人生の選択を通じて、名字と結婚制度の問題を静かに可視化した。
事実婚という言葉には、いまもさまざまな見方がある。だが、山本アナの説明から伝わるのは、結婚を軽く見た選択ではなく、むしろ家族になることを真剣に考え抜いた姿勢だ。
華やかなテレビの世界に立つアナウンサーが、ラジオという言葉の場で、自分の生活と制度の間にある葛藤を語った。その誠実さが、今回の公表を単なるエンタメニュース以上のものにしている。
「名字を変えずに家族になりたかった」。
この一言は、結婚を考える多くの人にとって、決して他人事ではない。山本恵里伽アナの事実婚公表は、家族の形、名前の重み、そして選択的夫婦別姓をめぐる議論に、改めて注目を集める出来事となった。
編集部まとめ
山本恵里伽アナの事実婚公表は、エンタメニュースとしての話題性がありながら、結婚制度そのものを考えさせる内容だった。
最大のポイントは、「法律婚をしたくない」ではなく、「名字を変えずに家族になりたい」という思いだ。
パートナーは法律婚を望み、自ら姓を変えることも提案していた。それでも2人は話し合いを重ね、公正証書による事実婚を選んだ。
山本アナの言葉は感情的ではなく、冷静で誠実だった。だからこそ、今回の公表は単なる結婚報告ではなく、いまの日本の結婚制度を映すニュースになっている。
山本恵里伽アナの事実婚とは?名字を変えずに家族になる選択と夫婦別姓への思い
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