「ホテル側から特別に撮影許可をいただいています」
そんな説明で収束するかに見えた、元AKB48・板野友美をめぐる“脱衣所Vlog”騒動。ところが、事態は思わぬ方向へ転がり始めた。
舞台となった「ザ・リッツ・カールトン日光」が、脱衣所については撮影許可を出していないとの趣旨を回答。さらにネット上では、板野の代理人弁護士を名乗るアカウントから、批判的な投稿をしたユーザーに「24時間以内」の削除を求めるDMが届いたとの報告まで現れた。
当初は「脱衣所で動画を撮影してよかったのか」という一点だった問題。それがいま、撮影許可をめぐる説明の食い違いと、批判する一般ユーザーへの法的対応という二つの問題へ広がっている。
「許可を得ていた」――板野側が示していた説明
騒動の発端となったのは、板野が家族旅行の様子を公開したVlogだった。
動画にはホテルの大浴場の脱衣所とみられる場所で撮影された場面があり、ネット上では「他の利用者がいる可能性のある場所で撮影していいのか」といった疑問が噴出した。
これに対して板野側は、ホテル側から許可を得て撮影しているとの趣旨を説明していた。
ホテルが撮影を認めていたのであれば、事情は大きく変わる。
ところが、その前提を揺さぶる回答がホテル側から出てきた。
ホテル側は「脱衣所等では撮影許可は下ろしていません」
週刊女性PRIMEの取材に対し、ホテル側は館内撮影について、許可したのは「撮影可能な部分」に限られるとの趣旨を説明。
そして問題となっている脱衣所については、撮影許可を出していないと回答したと報じられている。
ここで話は振り出しに戻る。
板野側は「許可を得た」と説明する。
一方、ホテル側は「脱衣所は許可していない」とする。
では、実際にどこまでの撮影が許可されていたのか。
単なる「炎上」で片付けるには、説明の食い違いが大きくなってしまった。
そして代理人弁護士が登場 「24時間以内」の削除要請か
さらに騒動を複雑にしたのが、板野の代理人弁護士を名乗る人物による対応だった。
SNS上で問題について投稿していたユーザーが9月5日、代理人弁護士からDMを受け取ったと公表。
投稿者によれば、DMでは自身の投稿について「虚偽の印象操作」を行うものだとして、名誉毀損や偽計業務妨害に抵触するとの趣旨が示され、24時間以内に削除するよう求められたという。
さらに期限内に削除しなかった場合、発信者情報開示請求や損害賠償請求などの法的措置へ移行するとの内容だったとしている。
投稿者はこれにすぐ従ったわけではなかった。
削除要請の根拠の一つとして「脱衣所を含む指定エリアで正式な撮影許可を得ていた」との趣旨が記載されていたとして、事実関係について代理人側へ質問したという。
ここで、再びホテル側の回答が問題になる。
「正式な撮影許可」とホテル回答 食い違う二つの説明
もし投稿者が公開したDMの内容が正確であれば、代理人側は削除を求める際にも「撮影許可」を重要な前提としていたことになる。
しかしその後、ホテル側からは「脱衣所等では撮影許可は下ろしていない」とする回答が報じられた。
板野側が認識していた「撮影許可」と、ホテル側が実際に認めた「撮影可能な範囲」は同じだったのか。
ここが今回の騒動を読み解く最大のポイントだ。
ホテル館内の一部について撮影許可を得ていたことと、大浴場の脱衣所まで撮影可能だったことは同義ではない。
双方の説明がなぜ食い違ったのかについては、なお確認すべき点が残されている。
批判への法的対応はどこまで妥当だったのか
もう一つ残るのが、一般ユーザーへの削除要請だ。
もちろん、SNS上の投稿であっても名誉毀損などが成立する可能性はあり、芸能人だからといって事実と異なる情報を無制限に発信していいわけではない。
一方で、今回報告されている削除要請については、どの記述が虚偽だったのか、どの権利がどのように侵害されたのかという具体的な部分が重要になる。
「弁護士から削除を求められた」という事実だけで、その投稿が違法だったことを意味するわけでもない。
投稿者側からは、ホテル側の代理権の有無や、どの記述を「虚偽」と判断したのかなどについて代理人側へ質問したとの説明も出ている。
“脱衣所Vlog”から始まった騒動 説明責任は残ったまま
一本のVlogから始まった今回の騒動。
最初に問われたのは、公共性の高い脱衣スペースで撮影することの是非だった。
しかし現在は、
「ホテルはどこまで撮影を許可していたのか」
そして、
「その撮影許可を前提に、なぜ批判投稿への削除要請が行われたのか」
という新たな論点が浮かび上がっている。
板野側とホテル側の説明には、少なくとも報道上は一致していない部分がある。
さらに代理人側の対応についても、SNS上で公開されているDMがどのような事実確認を踏まえて送られたものなのか、全容はまだ見えていない。
騒動を終わらせるはずだった「撮影許可」という説明が、逆に新たな疑問を生んだ格好だ。
必要なのはネット上での勝ち負けではない。
誰が、いつ、どの場所について、どこまでの撮影を許可したのか。
その事実関係が明確にならない限り、この騒動にはまだ続きがありそうだ。
週刊TAKAPIでは今後も、板野側、代理人側、ホテル側の説明を確認し、続報する。
週刊TAKAPI 編集部/黒木
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