東京都大田区の羽田空港立体駐車場で今年1月、現金約1億9000万円を積んだ車が襲撃された強盗未遂事件をめぐり、警視庁暴力団対策課は7月2日までに、事件直前に別の男性のバッグを盗もうとしたとして、20代の男3人と16歳の少年を窃盗未遂容疑で逮捕した。
逮捕されたのは、小山義翔容疑者(20)、菅森陽月容疑者(22)、栗原大雅容疑者(20)と、16歳の少年の4人。いずれも職業不詳とされている。
逮捕容疑は、今年1月30日未明、羽田空港の立体駐車場3階で、20代男性が所持していたボストンバッグ2個を盗もうとした疑い。バッグにはパソコンなどが入っていたという。
警視庁によると、この窃盗未遂の約2分後、同じ駐車場で現金約1億9000万円を積んだ車が襲撃される強盗未遂事件が発生した。被害者らは白い車で接近してきた男らに襲われ、催涙スプレーのようなものをかけられたとみられている。被害者の1人が軽傷を負ったが、現金は奪われなかった。
捜査関係者によると、逮捕された4人は、本来は現金約1億9000万円を運んでいたグループを狙っていたものの、別の男性を標的と誤認した可能性があるという。警視庁は、4人が現金運搬の情報を事前に把握していた可能性も視野に入れ、事件当日の行動や関係者との接点を詳しく調べている。
この事件では、羽田空港での強盗未遂の約2時間半前に、東京都台東区東上野で現金約4億2000万円が奪われる強盗事件も発生していた。いずれも多額の現金を運んでいた人物が狙われた点や、短時間のうちに犯行が行われた点から、警視庁は一連の事件との関連を慎重に捜査している。
さらに、羽田事件の被害者の一部は事件後に香港へ渡航したが、現地でも多額の現金を奪われる被害に遭ったとされている。香港当局は関係者を逮捕・起訴しており、国内外で現金運搬を狙った組織的な犯行グループの存在が浮上している。
警視庁は、羽田空港、東上野、香港で相次いだ多額現金被害について、暴力団や半グレ集団との関係、情報提供者の有無、指示役の存在などを含めて全容解明を進めている。
4人はいずれも認否を明らかにしていない。
編集部まとめ
羽田空港の1.9億円強盗未遂事件は、事件直前の窃盗未遂容疑で4人が逮捕されたことで、標的取り違えの可能性が新たに浮上した。
単なる偶発的な窃盗ではなく、多額の現金運搬情報を把握したうえで対象者を狙った疑いがある点が重要だ。東上野の4億円超強盗事件や香港での現金被害との関連も含め、今後は実行役だけでなく、情報を流した人物や指示系統の解明が焦点となる。
記事注記:警視庁発表、各社報道を基に構成。逮捕容疑は現時点のものであり、事件全体への関与や指示系統については今後の捜査で明らかになる可能性があります。
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