Switch 2『Star Fox』電撃発表の翌日に1万円値上げ 4万9980円から5万9980円へ「欲しいけどキツい」の本音

歓喜は、わずか一日で財布の計算に変わった。

任天堂は5月7日、Nintendo Switch 2向けソフト『Star Fox』を6月25日に発売すると発表した。長く新作を待っていたファンにとって、これは強烈なニュースだった。ところが翌8日、任天堂は国内向けSwitch 2本体の価格改定も発表した。

対象は「Nintendo Switch 2 日本語・国内専用モデル」。価格は4万9980円から5万9980円へ上がる。差額は1万円。上昇率にすれば約20%である。

『Star Fox』で買う理由を出した翌日に、本体価格が6万円目前まで上がる。

この順番が、ファンの気持ちを大きく揺らした。

今回の『Star Fox』は、1997年にNINTENDO 64で発売された『スターフォックス64』をベースにしたリメイク版だ。グラフィックとキャラクターデザインを一新し、ステージ間のブリーフィング、新規ムービー、図鑑テキストなども追加される。

ストーリーモードでは、ミッション達成や敵機の撃墜数によって進行ルートが変わる。惑星、小惑星帯、星雲内部など全16ステージを収録し、アーウィンだけでなく、ランドマスターやブルーマリンも登場する。4対4のチームバトルも加わり、過去作の記憶を残しながら、Switch 2向けの遊びに作り直した内容になっている。

NINTENDO 64世代には、かなり刺さる。
フォックス、ファルコ、アーウィン、分岐ルート。
この名前だけで、当時の手触りを思い出す人は少なくない。

だからこそ、発表直後の反応は熱かった。

「これのためにSwitch 2を買う」
「スターフォックスが戻ってきた」
「64世代には直撃」

そうした空気が広がった直後に、1万円の値上げである。

しかも、値上げはSwitch 2だけではない。Nintendo Switch 有機ELモデルは3万7980円から4万7980円へ、通常モデルは3万2978円から4万3980円へ、Nintendo Switch Liteは2万1978円から2万9980円へ上がる。さらにNintendo Switch Onlineも、個人プラン12か月が2400円から3000円、ファミリープラン12か月が4500円から5800円になる。

本体、旧モデル、オンライン料金。
任天堂の価格改定は、ゲームを買う入口だけでなく、遊び続ける費用にも及ぶ。

ここが今回の重さだ。

『Star Fox』だけを見れば、任天堂らしい強い一手である。過去IPを眠らせず、Switch 2の機能で現代向けに戻す。マリオやポケモンほど全年齢に広く届くタイトルではないが、長年ゲームを遊んできた大人世代には深く届く。

一方で、本体価格5万9980円は、気軽に手を伸ばせる金額ではない。ソフト代、周辺機器、オンライン料金まで含めれば、実際の支払いはさらに大きくなる。子どもの夏休みに合わせて買う家庭も、自分用に買う社会人も、購入前に一度は止まる価格帯だ。

ネット上で目立つ「欲しいけどキツい」という声は、単なる不満ではない。

欲しい。
でも高い。
発表されたタイトルは魅力的。
それでも、今すぐ買うには負担が大きい。

この迷いが、今のSwitch 2市場をそのまま映している。

任天堂にとって、Switch 2の2年目は重要な局面になる。発売初年度の勢いを維持するには、価格改定後も「それでも買いたい」と思わせるソフトが必要になる。『Star Fox』は、その役割を担う一本として投入された。

ただし、名作IPの復活だけで、6万円目前の価格を超えられるかは別問題だ。

任天堂は、買う理由を出した。
同時に、買う前に迷う理由も大きくした。

6月25日に発売される『Star Fox』は、Switch 2の追い風になるのか。それとも、値上げ後の重さをユーザーに意識させる材料になるのか。

任天堂の夏商戦は、期待ではなく、財布の前で判断される。

Q. Switch 2向け『Star Fox』はいつ発売されますか?
2026年6月25日に発売予定です。NINTENDO 64『スターフォックス64』をベースにしたNintendo Switch 2向けリメイク版です。

Q. Nintendo Switch 2はいくら値上げされますか?
国内向けの「Nintendo Switch 2 日本語・国内専用モデル」は、4万9980円から5万9980円に変更されます。差額は1万円です。

Q. なぜ『Star Fox』発表と値上げが同時に話題になっているのですか?
『Star Fox』の発表でSwitch 2を買いたい理由が強まった直後に、本体価格が1万円上がると発表されたためです。ソフトへの期待と価格への負担感が同時に広がっています。

文:成田あかり/ゲーム・エンタメ担当

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