千葉県教育委員会は5月19日、県北西部の公立小学校に勤務する37歳の男性教諭と、県北西部の公立中学校に勤務する64歳の男性教諭の2人を、いずれも戒告処分にしたと発表した。
一方は、女子児童2人とスマートフォンのアプリで私的なやり取りをしていた事案。もう一方は、授業中に男子生徒の口にガムテープを貼り付けた体罰事案だった。
県教委によると、公立小学校の男性教諭は今年3月ごろ、自校の女子児童2人に対し、スマートフォンのアプリを使い、管理職の許可を得ずに私的なやり取りをしていた。
この事案は、同月下旬、女子児童の保護者が校長に相談したことで発覚した。
児童生徒と教員の間には、学校内での指導関係がある。たとえ内容が一見軽い連絡であっても、管理職の許可なく個別にやり取りを続ければ、学校側が把握できない接点が生まれる。今回の処分は、教員と児童生徒との距離の取り方が改めて問われる事案となった。
もう一件は体罰だった。
県教委によると、公立中学校の64歳の男性教諭は昨年10月上旬、教室で授業を行っていた際、男子生徒の口にガムテープを貼り付けた。
この行為は、今年3月ごろ、目撃した生徒を介して別の教諭が把握し、校長に報告したことで発覚した。
口をふさぐ行為は、指導の範囲を超えている。授業中の行為であっても、生徒の身体に直接関わる不適切な対応であり、周囲で見ていた生徒にも強い印象を残す。
今回の2件は、性質が異なる。
一つは、児童との私的連絡。
もう一つは、授業中の体罰。
ただし、共通しているのは、教員が児童生徒に対して持つ立場の強さを十分に自覚していなかった点だ。
学校現場では、教員が児童生徒を指導する立場にある。その関係の中で、私的連絡や身体に関わる不適切な行為が行われれば、児童生徒側が違和感を覚えても、すぐに声を上げられるとは限らない。
だからこそ、学校側には、個々の教員任せにしない管理体制が求められる。
県教委は今回の処分にあわせて、各所属に対し、事故の概要を速やかに全職員へ説明すること、不祥事根絶に向けた指導を徹底することを求めた。
また、校長に対しては、児童生徒の尊厳を尊重した指導について職員と対話し、人権意識を高めることを求めている。さらに、SNSや学習支援ソフトのチャット機能、学習用端末のコミュニケーション機能を含め、児童生徒との私的なやり取りが行われないよう、校内ルールの周知徹底と指導強化を求めた。
教員不祥事は、懲戒処分の発表だけで終わらせてはいけない。
保護者が相談して発覚した私的連絡。
生徒の目撃をきっかけに明らかになった体罰。
どちらも、学校の内部で早期に止める仕組みが機能していたのかが問われる。
千葉県教委は、服務規律の保持と不祥事根絶を改めて掲げている。今回の2件は、教員のスマートフォン利用、児童生徒との距離、体罰への認識を、各学校で再確認する契機となる。
戒告という処分の重さ以上に問われるのは、同じような事案を次に起こさないための現場の管理だ。
編集部まとめ
千葉県教育委員会は5月19日、県北西部の公立小学校に勤務する37歳の男性教諭と、公立中学校に勤務する64歳の男性教諭を戒告処分にした。小学校教諭は女子児童2人とスマートフォンのアプリで私的なやり取りをし、中学校教諭は授業中に男子生徒の口へガムテープを貼り付ける体罰を行った。県教委は、児童生徒との私的なやり取りを防ぐ校内ルールの周知徹底や、教職員の人権意識の向上を求めている。
Q. 千葉県教委は誰を処分しましたか?
A. 県北西部の公立小学校に勤務する37歳の男性教諭と、公立中学校に勤務する64歳の男性教諭の2人を戒告処分にしました。
Q. 小学校教諭は何をしたのですか?
A. 自校の女子児童2人に対し、スマートフォンのアプリを使い、管理職の許可なく私的なやり取りをしていました。
Q. 中学校教諭は何をしたのですか?
A. 授業中、男子生徒の口にガムテープを貼り付ける体罰を行いました。
Q. 千葉県教委は今後どう対応するとしていますか?
A. 各所属に事故の概要を説明させ、不祥事根絶に向けた指導を徹底するほか、児童生徒との私的なやり取りを防ぐため、校内ルールの周知徹底を求めています。

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