平塚警察署で透明液体散布 41歳男を現行犯逮捕 警察官6人が目や喉の痛み訴え搬送

硫化水素発生の可能性も 容疑者本人も体調不良で搬送、動機は黙秘

神奈川県平塚市の平塚警察署で5月21日未明、男が受付カウンター付近に透明の液体をまき、対応した警察官6人が病院に搬送された。6人は目や喉の痛みを訴えたが、いずれも軽傷とみられる。

建造物侵入の疑いで現行犯逮捕されたのは、平塚市に住む職業不詳の石橋光明容疑者(41)。警察は、液体の成分や入手経路、平塚署を訪れた目的を調べている。

事件が起きたのは21日午前3時半ごろ。石橋容疑者は、平塚警察署の正面入り口から署内に入ったとされる。複数のペットボトルを両手に持ち、1階の受付カウンター付近で透明の液体をまいた疑いが持たれている。

液体をまかれた直後、対応した警察官らが目や喉の痛みを訴えた。警察官6人が病院へ搬送され、容疑者本人も体調を崩して搬送されたとみられる。いずれも命に別状はないとされている。

共同通信系の報道では、現場で硫化水素が発生した可能性があるとされている。ただし、現時点で液体の成分は確定していない。警察は、押収した液体や容器を詳しく分析し、発生した物質の有無を確認する方針だ。

硫化水素は、目や呼吸器に強い影響を及ぼす有毒ガスとして知られる。今回の事件では、複数の警察官が同じ時間帯に目や喉の痛みを訴えており、現場では有害物質への対応が必要になったとみられる。

石橋容疑者は取り調べに対し、黙秘しているという。なぜ未明の時間帯に警察署を訪れたのか、液体をまいた目的は何だったのか、警察への不満や過去の相談歴があったのかは、現時点では明らかになっていない。

逮捕容疑は建造物侵入だが、警察は今後、公務執行妨害容疑の適用も視野に捜査を進める。受付で液体をまいた行為によって、警察官の職務が妨げられたかどうかが確認されることになる。

平塚警察署は、市民からの相談、被害届、落とし物、交通事故対応などを受ける公共窓口でもある。夜間でも正面受付に人が訪れることはあり、完全に閉じることは難しい。

一方で、今回のように複数の容器を持った人物が未明に署内へ入り、受付で液体をまいた場合、最初に対応するのは当直の警察官になる。受付カウンターは市民対応の場所であると同時に、危険物を持ち込まれた際に最初に被害を受ける場所でもある。

平塚署は過去にも、JR平塚駅とともに不審な液体入りのペットボトルを想定した訓練を行っていた。駅構内で不審者を確保し、防護服を着た専門部隊が液体を処理する流れを確認する内容だった。今回の事件は、訓練で想定されていた「不審な液体」が、実際に警察署の受付でまかれた形になる。

今後の焦点は3つある。

1つ目は、液体の成分だ。硫化水素が本当に発生したのか、発生した場合はどの程度の濃度だったのか、複数の液体が混ざったのかが確認される。

2つ目は、動機だ。石橋容疑者がなぜ平塚署に向かったのか、警察に何らかの用件があったのか、計画的に液体を準備していたのかが調べられる。

3つ目は、警察署受付での初動対応だ。液体散布後、警察官6人が搬送されたことから、換気、立ち入り制限、防護装備、救急搬送までの流れが検証される可能性がある。

警察署で起きた事件だからこそ、市民窓口として開かれた場所をどう守るのかが問われる。警察は液体の分析と容疑者の動機解明を進めるとともに、公務執行妨害容疑の適用についても慎重に調べている。


合わせて読みたい

Q1. 平塚警察署で何が起きましたか?

2026年5月21日午前3時半ごろ、神奈川県平塚市の平塚警察署で、41歳の男が受付カウンター付近に透明の液体をまいたとされています。対応した警察官6人が目や喉の痛みを訴えて搬送されました。

Q2. 逮捕された男の容疑は何ですか?

男は建造物侵入の疑いで現行犯逮捕されました。警察は、公務執行妨害容疑の適用も視野に、液体の成分や動機を調べています。

Q3. 硫化水素は発生したのですか?

共同通信系の報道では、硫化水素が発生した可能性があるとされています。ただし、現時点では液体の成分は確定しておらず、警察が分析を進めています。

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