福岡発「謎の風邪」、SNSで全国話題に 喉の違和感と長引く咳…正体は寒暖差と複数要因か

ゴールデンウィーク明けの福岡で、「謎の風邪」という言葉がSNS上で広がっています。

喉の奥に痰が絡むような違和感。
鼻水や鼻づまり。
発熱はないのに、咳だけが長く続く。

Xでは、こうした症状を訴える投稿が相次ぎ、「私も同じ」「家族全員が似た症状」「福岡だけではなく全国で起きているのでは」といった反応が広がりました。

SNS上では「福岡で謎の風邪が流行っているらしい」「喉の奥がずっと気持ち悪い」「治りかけたと思ったら咳が残る」といった声が目立ちます。中には、声を使う仕事の人から「声が出にくい」「喉の調子が戻らない」と訴える投稿もあり、体調不良の共有が一気に広がった形です。

一方で、現時点で「新しい感染症が福岡で広がっている」と断定できる状況ではありません。

福岡市が公表している感染症の定点報告では、2026年第19週、5月4日から5月10日までの新型コロナウイルス感染症は定点当たり0.58、インフルエンザは0.10、RSウイルス感染症は1.33でした。急性呼吸器感染症は38.57で、前週の65.05から下がっています。

つまり、主要な感染症が急激に増えているというより、喉、鼻、咳を中心とした体調不良が、SNS上で「謎の風邪」として可視化された側面が強いとみられます。

福岡市内の医療機関では、ゴールデンウィーク明けから喉や鼻の症状を訴える患者が増えているとされます。報道では、通常より2〜3割ほど患者が多い日があるとの医師の声も紹介されています。

症状の特徴として目立つのは、発熱よりも、喉の違和感、鼻水、鼻づまり、痰が絡む咳、長引く咳です。高熱が出て一気に寝込むというより、「治りそうで治らない」「咳だけが残る」「鼻の奥の不快感が続く」といった訴えが多く見られます。

専門家の間では、寒暖差による体調不良、黄砂、PM2.5、花粉、季節性ウイルス、アレルギー性鼻炎による後鼻漏など、複数の要因が重なっている可能性が指摘されています。

また、候補の一つとして、ヒトメタニューモウイルスが挙げられることもあります。ヒトメタニューモウイルスは、咳、鼻水、発熱など、一般的な風邪に近い症状を起こすウイルスです。聞き慣れない名前ではありますが、まったく新しいウイルスではありません。

ただし、SNS上の症状だけで原因を決めることはできません。

喉の痛みや長引く咳は、一般的な風邪、アレルギー、黄砂やPM2.5の刺激、マイコプラズマ感染症、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咳喘息などでも起こります。特に咳が2週間以上続く場合や、息苦しさがある場合、水分が取りづらいほど喉が痛む場合は、自己判断を続けず医療機関への相談が必要です。

今回の「謎の風邪」は、正式な病名ではありません。SNS上で広がった呼び名です。

ただ、症状を訴える人が多いことは事実です。大型連休明けで人の移動が増えたこと、寒暖差が大きかったこと、黄砂や花粉の影響を受けやすい時期だったことも重なり、喉や鼻の不調を感じる人が増えた可能性があります。

対策としては、手洗い、うがい、室内の加湿、換気、咳エチケット、必要に応じたマスクの着用が基本です。喉に違和感がある時は、無理に声を出し続けず、水分をこまめに取り、睡眠時間を確保することも大切です。

SNSで同じ症状を見つけると安心する一方で、「自分もこれだ」と決めつけるのは危険です。

発熱の有無、咳の期間、息苦しさ、喉の痛みの強さ、食事や水分が取れるかを確認し、症状が長引く場合は早めに受診してください。

福岡発として広がった「謎の風邪」。
その正体は、単一の新感染症ではなく、季節性ウイルス、寒暖差、黄砂、PM2.5、花粉などが重なった体調不良の可能性があります。

不安をあおる必要はありません。
ただし、咳が長く続く場合は、我慢せず医師に相談することが重要です。

編集部まとめ

「謎の風邪」は、現時点では正式な病名ではありません。

福岡を中心に、喉の違和感、鼻水、鼻づまり、長引く咳を訴える投稿がSNS上で広がっています。

福岡市の感染症定点報告では、新型コロナやインフルエンザが急拡大している状況は確認されていません。

専門家の見方では、寒暖差、黄砂、PM2.5、花粉、季節性ウイルスなど、複数の要因が重なっている可能性があります。

咳が長引く、息苦しい、喉の痛みが強い、水分が取れない場合は、早めに医療機関へ相談してください。

Q. 福岡で話題の「謎の風邪」は新しい感染症ですか?
現時点で、新しい感染症と断定できる情報はありません。SNS上で広がった呼び名であり、正式な病名ではありません。

Q. どんな症状が多いですか?
喉の違和感、鼻水、鼻づまり、痰が絡む咳、長引く咳が目立ちます。発熱がないケースも報告されています。

Q. いつ受診した方がいいですか?
咳が長引く、息苦しい、喉の痛みが強い、水分が取れない、高熱が続く場合は、早めに医療機関へ相談してください。

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