前田建設工業を含むJV落札めぐり働きかけか 熊本地検が5月28日に起訴
熊本県八代市の新庁舎建設工事をめぐる汚職事件で、熊本地検は5月28日、八代市議会議員の成松由紀夫被告(54)を、あっせん収賄罪で起訴した。
起訴内容などによると、成松被告は、2022年に完成した八代市新庁舎建設工事で、東京の準大手ゼネコン「前田建設工業」を含む共同企業体が落札できるよう市側に働きかけた見返りとして、2021年6月ごろ、現金6000万円を受け取ったとされる。
新庁舎は熊本地震からの復興を象徴する事業として建設され、契約額は約129億8000万円に上る。公共事業をめぐり、現職市議に6000万円が渡ったとされる点で、地方政治への信頼を揺るがす事件となっている。
成松被告は5月7日、あっせん収賄容疑で逮捕された。5月25日に開かれた勾留理由開示の手続きでは、容疑を否認している。
成松被告は元力士で、八代市政に強い影響力を持っていたとされる人物。市職員の間では、成松被告が関わる案件が「ドスコイ案件」と呼ばれていたとの証言も出ている。
この事件では、八代市内の建設会社役員・園川忠助容疑者(61)と、元八代市議の松浦輝幸容疑者(84)も同容疑で逮捕されている。ただ、熊本地検は2人の処分について「現時点で公表できるものはない」としている。
捜査当局は、6000万円の資金の流れについても調べている。関係者への取材では、下請け業者への発注をめぐって水増し分が作られ、賄賂の原資に充てられた疑いも浮上している。
八代市議会は、成松被告の逮捕を受け、議員が逮捕・勾留された場合に報酬支給を停止する条例を可決・成立させた。
今後の焦点は、6000万円の資金の出所、共同企業体側の関与の有無、他の逮捕者の処分、そして市側への働きかけがどのように行われたのかだ。
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編集部まとめ
八代市新庁舎建設工事をめぐる汚職事件で、熊本地検は5月28日、成松由紀夫市議をあっせん収賄罪で起訴した。
成松被告は、前田建設工業を含む共同企業体が落札できるよう市側に働きかけた見返りとして、現金6000万円を受け取ったとされる。本人は容疑を否認している。
熊本地震からの復興を象徴する新庁舎建設事業をめぐる巨額汚職事件として、今後は資金の流れと関係者の役割解明が焦点となる。
この記事の要点Q&A
Q1. 成松由紀夫被告は何の罪で起訴されたのか
熊本地検は5月28日、成松由紀夫市議をあっせん収賄罪で起訴した。
Q2. 何をした疑いがあるのか
八代市新庁舎建設工事で、前田建設工業を含む共同企業体が落札できるよう市側に働きかけ、その見返りとして現金6000万円を受け取った疑いがある。
Q3. 成松被告は容疑を認めているのか
成松被告は、勾留理由開示の手続きで容疑を否認している。
Q4. 今後の焦点は何か
6000万円の資金の出所、共同企業体側の関与、他の逮捕者の処分、市側への働きかけの実態が焦点となる。

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