愛知県東三河地方に水を供給する豊川用水で水不足が続いていることを受け、9月1日午前9時から節水対策が強化される。
水資源機構によると、8月31日午前0時時点で、宇連ダムや大島ダムなどを合わせた豊川用水の総貯水率は26.3%。主要水源の一つである新城市の**宇連ダムは3.2%**まで低下している。
これまで農業用水、水道用水、工業用水はいずれも5%の節水だったが、9月1日からは農業用水20%、水道用水15%、工業用水20%へ引き上げられる。愛知県も8月31日、第2回節水対策を実施すると正式に発表した。
宇連ダム、貯水率3.2%まで低下
東三河では7月から8月にかけて降水量が少ない状態が続き、水源の貯水量が減少している。
8月31日午前0時時点では、
- 豊川用水全体の総貯水率:26.3%
- 宇連ダム:3.2%
となっている。
宇連ダムでは8月25日午後6時時点で貯水率5.87%だったが、その後も低下が続いており、わずか数日で3%台まで落ち込んだ。
8月21日の「5%節水」から大幅強化
豊川用水では、貯水量の低下を受けて8月21日午前9時から第1回節水対策を実施していた。
この段階では、
農業用水5%
水道用水5%
工業用水5%
だった。
しかし、その後も貯水量の改善が見られなかったため、豊川用水節水対策協議会は8月31日、節水率をさらに引き上げることを決定した。
9月1日午前9時から「20%・15%・20%」
第2回節水対策は9月1日午前9時から始まる。
節水率は、
農業用水:5% → 20%
水道用水:5% → 15%
工業用水:5% → 20%
となる。
農業用水と工業用水は従来の4倍、水道用水は3倍の節水率となり、東三河の水不足が一段と厳しくなっていることを示している。
豊橋・豊川・蒲郡・新城・田原などに関わる水源
豊川用水は、東三河地域の生活用水だけでなく、農業や工業を支える重要な水源となっている。
愛知県は今回の節水強化に伴い、9月1日朝にJR豊橋駅とJR蒲郡駅で節水を呼びかける街頭PRを実施する。
県によると、東三河県営水道受水団体協議会は豊橋市、蒲郡市、豊川市、新城市、田原市で構成されている。
「水道15%節水」は家庭の蛇口が15%減る意味ではない
今回発表された「水道用水15%」は、豊川用水から水道用として取水・供給する段階での節水対策を示す数字であり、各家庭の蛇口から出る水量を一律15%減らすという意味ではない。
一方で、愛知県は貯水量の改善が見られないとして、東三河地域の住民に対してさらなる節水への協力を呼びかける。
春に続き、再び深刻化する東三河の水不足
宇連ダムは2026年春にも深刻な渇水に見舞われ、その後の降雨でいったん貯水量を回復していた。
しかし夏場の少雨によって再び急速に低下し、8月末には3.2%となった。
今回の節水強化で重要なのは、単に宇連ダム単体の数字だけではなく、豊川用水全体でも総貯水率が26.3%まで低下している点だ。
今後まとまった降雨がなければ、節水対策がさらに変更される可能性もあり、水源状況の推移が焦点となる。
Q&A|豊川用水の節水強化
編集部まとめ
宇連ダムの貯水率は3.2%まで低下し、豊川用水では9月1日から節水対策が大幅に強化される。東三河の生活、農業、工業を支える重要な水源だけに、今後の降雨と貯水率の推移を引き続き確認する必要がある。
週刊TAKAPI 編集部/黒木
情報提供募集
各種ご相談、情報提供、現地写真・動画、地域の水不足に関する情報などをお持ちの方は、メール(info@108takapi.jp)、各種SNSのDM、または公式LINEまでお寄せください。週刊TAKAPI編集部が内容を確認のうえ、取材・報道の参考とさせていただきます。
サイト訪問者数

コメント
0件まだコメントはありません。最初のコメントを投稿してみませんか。