配信サイト「Kick」で活動する配信者グループ「キッカーズ」のぞっくんが、大雨の中で道路の水たまりに頭を入れてシャンプーを洗い流す配信をした後、38度の発熱や排尿困難、血尿などの症状を訴え、救急外来を受診した。
ぞっくんは9月10日、自身のXで尿検査の結果について「多数の細菌が検出された」と報告。公開された検査結果には、尿中の白血球が基準値を大幅に上回る数値を示し、顕微鏡検査でも赤血球と白血球が「多数」、細菌が「(+)」と記載されている。
ただし、冠水した水への接触と今回の症状との因果関係が医学的に確定したわけではない。本人は、医師から汚水への接触が原因で何らかの細菌に感染した可能性が高いとの説明を受けたとしている。
豪雨の中でシャンプー、水たまりに頭を入れる
発端となったのは9月6日夜から7日朝にかけて行われた大雨の現地配信だった。
ぞっくんは大雨の中、リンスインシャンプーを使って屋外で頭を洗った。しかし雨だけでは泡を十分に流すことができず、最終的には道路にできた水たまりに頭を入れて泡を洗い流した。
当時の視聴者からは、体調を崩すのではないかと心配するコメントも寄せられていたという。
3日後に38度の発熱、排尿困難と血尿
配信から3日後の9月10日、ぞっくんは体調不良をXで報告した。
本人の説明によると、約2日間にわたって38度の熱が下がらず、その後、排尿が困難になった。さらに、排尿時に力を入れると血尿が出るようになったため、病院を受診したという。
ぞっくんは、先日の洪水配信で汚水に浸かったことなどについて、何らかの細菌感染につながった可能性が高いとの説明を受けたとしている。
公開された検査結果 白血球「7595.9」
週刊TAKAPIが確認した、ぞっくん自身が公開している9月10日付の検査結果には「救急科」と記載されている。
新型コロナウイルス抗原検査は陰性。インフルエンザA型、B型についても、いずれも陰性と記載されている。
さらに尿検査では、
- 赤血球:1546.7
- 白血球:7595.9(記載された基準値0~115.5)
- RBC(HPF):多数
- WBC(HPF):多数
- 細菌(HPF):(+)
との結果が確認できる。
特に白血球については、検査票に記載された基準値を大幅に上回っている。
一方、検査票には別項目の「細菌」が「553.8」と記載され、同欄の基準値は「0~1000」となっている。このため、検査票だけから細菌量そのものを「異常に多い」と断定することは避ける必要がある。
本人が「多数の細菌が検出された」と説明していることと、検査票で確認できる個々の検査所見は分けて捉える必要がある。
「2週間の投薬治療」改善しなければ腎臓の検査へ
ぞっくんはその後、Xで尿検査の結果を報告。
本人によると、2週間の投薬治療を行い、それでも改善しなかった場合には、腎臓まで菌が到達している可能性を調べるため、腎臓の検査を受ける予定だという。
9月14日には、この一連の出来事が複数のメディアでも取り上げられ、「豪雨の水たまりでシャンプー」「高熱と血尿」などとして注目を集めている。
冠水した水は「ただの雨水」ではない
今回のケースで注意したいのは、道路などを冠水させた水を、単なる雨水と同じものとして扱わないことだ。
冠水時には、道路上の泥やごみなどさまざまなものが水に混入する可能性がある。
そのため、大雨や洪水の際には、興味本位で冠水した場所に入ったり、汚れた水を身体に浴びたりする行為は避けるべきだ。
今回についても、「水たまりで頭を洗ったから感染した」と医学的な因果関係まで断定することはできない。
ぞっくん自身が、医師から汚水への接触による細菌感染の可能性を指摘されたと説明している段階であり、検査結果と配信時の行動を切り分けて見る必要がある。
編集部まとめ
豪雨の中でシャンプーをし、最後には道路の水たまりに頭を入れて泡を洗い流したぞっくん。
その3日後には38度の発熱や排尿困難、血尿を訴えて病院を受診した。
公開された検査結果からは、尿中白血球の著しい上昇や、赤血球・白血球「多数」、細菌「(+)」などの所見が確認できる。
一方で、水たまりへの接触が今回の症状を直接引き起こしたと確定しているわけではない。
配信で注目を集めるための行動であっても、豪雨や冠水が発生している場所では想定外の健康被害につながる危険がある。今回の一件は、冠水した水にむやみに接触しないことの重要性を改めて示している。
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