徳島県は23日、徳島市の徳島刑務所で食事をした受刑者18人が下痢や腹痛などの症状を訴え、うち9人からウエルシュ菌が検出されたとして、食中毒と断定した。
同じ23日には、徳島市内の介護施設2カ所でもウエルシュ菌による食中毒が明らかになった。介護施設では計29人が下痢などの症状を訴えたが、全員快方に向かっているという。
刑務所と介護施設で同じウエルシュ菌による食中毒が確認された形だが、現時点で両事案に関連があるとの情報は出ていない。
徳島刑務所 384人が食事、受刑者18人に症状
県や徳島刑務所によると、刑務所では384人が食事をし、このうち男性受刑者18人が18日から下痢や腹痛などの症状を訴えた。
医師から保健所へ連絡があり、調査した結果、18人のうち9人の便からウエルシュ菌が検出された。
県は、刑務所で提供された食事による食中毒と判断した。
刑務所内で提供する食事は受刑者が調理しており、刑務官は食べていなかったという。
県から調理業務の禁止命令を受けたことから、刑務所は調理を停止し、今後は弁当で対応する方針としている。
原因となった献立や混入経路は不明
今回の食中毒について、原因となった具体的な食品や、ウエルシュ菌がどの段階で混入・増殖したのかは明らかになっていない。
「受刑者が調理していた」という事実だけで、特定の調理担当者の作業が原因だったと判断することはできない。
食材の保存状態や調理工程、調理後の温度管理などを含め、原因の確認が必要となる。
刑務所では多数の受刑者に一度に食事を提供するため、1回の調理で問題が発生した場合、多数の人に影響が及ぶ可能性がある。
介護施設2カ所でも29人が症状
同じ23日、県は徳島市内にある介護施設2カ所でもウエルシュ菌による食中毒が発生したと発表した。
2施設では合わせて29人が下痢などの症状を訴えた。
全員が快方に向かっているという。
一方、施設で提供された具体的な献立や、それぞれの施設でどのような調理・提供が行われていたのかについては、今回確認された情報だけでは詳細は分かっていない。
同じ「ウエルシュ菌」 刑務所との関連は未確認
今回、徳島刑務所と市内の介護施設で、相次いで同じウエルシュ菌による食中毒が確認された。
ただし、「同じ菌が検出された」というだけで、刑務所と介護施設の食中毒が同じ原因だったと判断することはできない。
同一の食材や調理施設、納入業者などを介して発生したとの情報も現時点では確認されていない。
刑務所と介護施設の事案は、それぞれ別の食中毒として県が調査している段階だ。
ウエルシュ菌とは 大量調理でも注意必要
ウエルシュ菌は土壌や人・動物の腸管などに広く存在する細菌で、食品中で増殖すると食中毒を引き起こすことがある。
主な症状は腹痛や下痢など。
大量に調理された煮込み料理などで発生することがあり、調理後の食品を長時間、菌が増殖しやすい温度帯に置かないことが重要とされている。
徳島県も食中毒予防について、調理後はできるだけ早く食べることや、適切な加熱・冷却などを呼びかけている。
今回の刑務所と介護施設について、具体的にどの食品が原因だったのかはまだ明らかになっていないため、一般的なウエルシュ菌対策と個別事案の原因を混同しない必要がある。
編集部まとめ
徳島県は23日、徳島刑務所で食事をした受刑者18人が下痢や腹痛などを訴え、9人からウエルシュ菌が検出されたとして食中毒と断定した。
同じ日に徳島市内の介護施設2カ所でもウエルシュ菌による食中毒が確認され、計29人が症状を訴えた。施設の患者は全員快方に向かっているという。
刑務所と介護施設で同じ菌による食中毒が相次いだものの、施設間の関連や原因食品、菌が増殖した経緯は現時点で明らかになっていない。
週刊TAKAPI 編集部
特記事項
この記事は2026年9月23日までに確認された行政発表に基づく報道内容をもとに構成しています。
徳島刑務所と介護施設2カ所ではウエルシュ菌による食中毒が確認されていますが、両事案の関連は現時点で確認されていません。
原因食品、菌の混入・増殖経路、具体的な調理工程についても調査段階です。

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