柏厚生総合病院、職員の院内画像・動画のSNS投稿を認め謝罪 投稿削除、関係職員を調査

柏厚生総合病院の職員による院内画像・動画のSNS投稿と、病院の公式謝罪を伝える報道用アイキャッチ

千葉県柏市の柏厚生総合病院は2026年10月15日、職員が院内で撮影した画像や動画を個人のSNSに投稿していたことを認め、公式サイトで謝罪した。投稿内容が別のSNSでも取り上げられる事態となり、病院は問題の投稿を削除済みと説明。関係職員への詳しい調査を進めている。

医療法人社団協友会が運営する同病院は、諏訪達志院長名で謝罪文を公表した。職員への指導徹底とSNS利用に関する教育の強化を表明した一方、撮影内容の詳細や患者情報の有無、関係職員への処分については明らかにしていない。

病院が公式謝罪 投稿は削除済み、関係職員を調査

柏厚生総合病院が公表した文書のタイトルは「当院職員によるSNSへの不適切画像・動画投稿に関するお詫び(第1報)」。

病院は、職員が院内で撮影した画像・動画を個人SNSに投稿していた事実を認め、患者や家族、関係者に不安と迷惑をかけたことを謝罪した。

投稿はすでに削除されており、関係した職員について事実関係の詳細な調査を進めているという。

再発防止に向けては、職員の行動に関する指導を徹底するとともに、SNS利用に関する教育を強化するとした。発表文書は諏訪達志院長名で公表されている。

ただし、第1報では投稿した職員の人数や職種、撮影日時、画像・動画の具体的な内容については説明していない。

柏厚生総合病院が2026年10月15日に公表した公式謝罪文(第1報)=同病院公式サイトより

提供されたSNS画面に医療機器や書類 患者撮影との情報も

SNS上では、柏厚生総合病院の看護師が手術中の患者を撮影し、Instagramに投稿していたとする情報が広がっている。

週刊TAKAPIに提供された、問題の投稿とされるスクリーンショットには、医療用の帽子とマスクを着けた人物や、医療物品が並ぶワゴン、周囲の医療機器などが写っている。

別の投稿画面では、机の上に置かれた書類に手書きの文字やイラストが加えられている様子が確認できる。医療機器の足元や床面が映された短い動画の画面も含まれていた。

ただし、これらの画像が実際に柏厚生総合病院内で撮影されたものか、投稿者が同病院の職員なのかについては、画像だけでは判断できない。

また、手術中の患者が撮影されたことや、患者を特定できる情報が含まれていたことも確認できていない。

病院が認めているのは、職員による院内画像・動画のSNS投稿であり、SNS上で指摘されている個別の撮影内容まで認定したものではない。

千葉西総合病院では職員2人を解雇 各地で類似事案

医療機関の職員による患者や院内の画像・動画の不適切なSNS投稿は、各地で問題になっている。

千葉県松戸市の千葉西総合病院は10月10日、患者の個人情報を含む不適切な動画を巡り、撮影・投稿に関与した職員2人を解雇したと公表した。同じグループで閲覧したものの、撮影や投稿には関与していなかった職員1人を厳重注意とした。

JR札幌病院も10月15日に続報を公表。20代の看護師2人が関与し、患者が食事をしている動画や患者の写真がSNSに投稿されていたことを明らかにした。病院は患者家族への謝罪を行い、私物の携帯電話の持ち込みルールの徹底や全職員を対象とした調査を進めるとしている。

大阪市の医誠会国際総合病院でも、職員の個人SNSに患者の個人情報を含む内容が投稿され、第三者に転載された問題が発覚。病院は8月に最終報告を公表し、関係職員への処分や個人情報保護委員会への報告を行ったとしている。

いずれも撮影内容や投稿経緯は異なるが、医療現場での私的撮影、患者情報の管理、SNS利用に関する職員教育という共通の課題がある。

患者情報の有無、職員の処分は未公表

柏厚生総合病院は現在、関係職員への調査を進めている。

しかし、15日付の第1報では、投稿に患者が写っていたのか、撮影に患者の同意があったのか、診療情報や個人情報が含まれていたのかについて説明していない。

投稿に関係した職員への処分の有無や、患者に対する個別の説明・謝罪についても明らかになっていない。

院内での私的撮影やSNS投稿について、これまでどのような規則が設けられ、職員にどう周知されていたのかも、今回の公式発表では示されていない。

医療機関では、診療上必要な撮影と私的な撮影を明確に区別する必要がある。職員への注意喚起や研修を強化するだけでなく、院内撮影のルールが実際に守られていたのか、違反を防ぐ管理体制が機能していたのか。病院による具体的な説明が求められる。

編集部まとめ

柏厚生総合病院は10月15日、職員が院内で撮影した画像・動画を個人のSNSに投稿したことを認め、諏訪達志院長名で謝罪した。問題の投稿は削除済みで、関係職員への詳細な調査が進められている。

SNS上では手術中の患者撮影との情報も広がっているが、病院は第1報で具体的な撮影内容や患者情報の有無を明らかにしていない。

調査結果とともに、院内での私的撮影を防ぐ管理方法や、職員への指導の実効性が明らかになるかが注目される。

週刊TAKAPI 編集部

特記事項

本記事は、柏厚生総合病院が2026年10月15日に公表した公式声明、週刊TAKAPIに提供されたSNS投稿画面のスクリーンショット、関連医療機関の公表資料に基づく。

SNS上で広がる「手術中の患者撮影」との情報は、病院が認めた事実と区別している。提供画像の撮影場所、投稿者の所属、公式発表との関連については独立した確認が完了していない。

職員の処分や患者情報の漏えいなど、病院が明らかにしていない事項を断定するものではない。

Q柏厚生総合病院では何が起きましたか?
A職員が院内で撮影した画像や動画を個人のSNSに投稿し、その内容が外部のSNSでも取り上げられました。病院は2026年10月15日に事実を認め、公式サイトで謝罪しました。
Q手術中の患者を撮影したという情報は事実ですか?
ASNS上ではそうした情報が拡散していますが、病院は第1報で具体的な撮影内容を明らかにしていません。手術中の患者撮影が確認された事実としては扱えません。
Q問題となったSNS投稿は削除されていますか?
Aはい。病院は問題となった投稿は削除済みと発表しています。ただし、外部に転載された画像・動画のすべてが削除されたかは確認できていません。
Q関係した職員は処分されたのですか?
A10月15日付の第1報では、処分の有無や内容について公表されていません。病院は関係職員への調査を進めています。
Q病院はどのような再発防止策を示していますか?
A職員の行動に関する指導の徹底と、SNS利用に関する教育強化を表明しています。院内撮影ルールの具体的な変更などは、第1報では示されていません。

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