11月27日は「のんほいパーク」入園無料 愛知県が防災イベント、地震体験車や災害用トイレも

2026年11月27日に豊橋市ののんほいパークで開催される東三河防災イベント2026を伝える報道アイキャッチ。入園無料や地震体験、災害用トイレの体験を紹介。写真はのんほいパーク中央門。

愛知県東三河総局は11月4日、豊橋市の豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」で、11月27日に「東三河防災イベント2026」を開催すると発表した。地震体験車や災害用トイレ、停電時の給電、初期消火などを通じ、親子で防災について学べる催しとなる。

開催日は「あいち県民の日」に当たり、当日はのんほいパークへの入園料も無料。県内外を問わず誰でも無料で入園でき、防災イベントにも参加できる。

南海トラフ地震などへの備えが求められる東三河で、災害が発生した直後の行動だけでなく、断水や停電が続く避難生活への備えを考える機会となりそうだ。

地震体験車も登場 9種類のプログラムを用意

イベントは11月27日午前9時から午後4時まで、園内の「憩いの広場」で開催される。

県は9種類の防災体験プログラムを用意。公式チラシには地震体験車の設置も案内されており、地震の揺れを疑似体験できる。

初期消火を学ぶコーナーでは、水を入れた専用パックを使い、火災に対応する疑似体験を行う。救出・避難のコーナーでは、妊娠中の人や高齢者が避難する際の負担なども体験を通じて学べる。

巨大すごろくや防災カルタ、ガス管に使われるポリエチレン管のパズルなど、子どもが楽しみながら参加できる企画もある。

会場内の対象5カ所を巡ってスタンプを集めると、防災グッズが当たるガチャに挑戦できる企画も予定されている。

災害時のトイレ、豊橋市は1人35回分の備蓄を推奨

今回の体験内容で注目されるのが、断水などによって水洗トイレが使用できなくなった場合への備えだ。

会場では組み立て式の簡易トイレを設置し、トイレシートの取り付けや使用方法を体験できる。災害時のトイレ事情について、実際の事例を交えた説明も行う。

豊橋市は公式サイトで、家族1人当たり1日5回、1週間で35回分の携帯トイレや簡易トイレの備蓄を呼びかけている。

トイレが使えなくなると、水分を取ることを控え、脱水やエコノミークラス症候群などの健康被害につながるおそれもある。

飲料水や非常食は備えていても、家族全員が1週間使えるだけの災害用トイレを確保しているか。自宅の備蓄を点検する上で、具体的な目安となる数字だ。

停電時の電源確保と防災食も体験

停電への備えとして、電気自動車(EV)や大容量バッテリーを使った給電体験も行われる。

非常用電源を利用してポップコーンを作るほか、会場の電力供給にも活用する予定だ。

防災食のコーナーでは、断水時に食器を洗う水を節約するため、ラップを活用する方法などを紹介する。

また、災害時の意思疎通を学ぶコーナーでは、手話や点字を取り上げる。耳や目から情報を得ることが難しい人とのコミュニケーションを考える内容だ。

災害への備えは避難することだけでは終わらない。停電や断水が長引く中で生活を維持するための工夫も求められる。

国も11月2日に事前防災の徹底を要請

防災を巡っては、国も新たな対応を求めている。

防災庁は11月2日、「事前防災徹底のための緊急要請」を発出した。

国民に対して、住宅の耐震化や家具の固定、水・食料、携帯トイレの備蓄、避難場所や避難経路の確認、防災訓練への参加などを呼びかけている。

地方自治体には、避難所の生活環境や備蓄状況、防災人材の育成、災害時の支援受け入れ体制などについて点検を求めた。

今回の東三河防災イベントは、この緊急要請を受けて新たに企画されたものではないが、家庭での備蓄や防災訓練の重要性という点では共通する。

国が事前防災の徹底を求める中、県による体験型の啓発事業がどのように家庭での備えにつながるかも注目される。

11月27日は誰でも入園無料 雨天でも開催予定

11月27日は、のんほいパークへの入園料が無料となる。

通常の入園料は大人600円、小中学生100円だが、当日は県外からの来園者も含めて無料となる。

防災イベントの参加料も無料。県の公式チラシでは、誰でも参加できると案内している。

ただし、駐車場は通常、普通車200円で、園内の有料施設やサービスまで一律に無料になるわけではない。

イベントは雨天決行。ただし、災害や重大な荒天によって安全な運営が難しい場合は、中止となる可能性がある。

また、公園側は当日の駐車場や周辺道路の混雑を予想し、公共交通機関の利用を呼びかけている。JR二川駅南口から公園までは徒歩約6分。

会場では、体験内容を家庭で振り返るためのオリジナル絵本を先着500家族に配布する予定だ。配布物は数量限定で、なくなり次第終了となる。

編集部まとめ

南海トラフ地震への備えが求められる東三河にとって、防災は行政だけの課題ではない。

今回のイベントでは、地震の揺れや初期消火を体験するだけでなく、災害用トイレ、非常用電源、食事、情報伝達など、被災後の生活に直結する問題を学ぶことができる。

特に豊橋市が推奨する1人35回分の災害用トイレについては、家庭に必要な量が備わっているかを確認しておきたい。

11月27日は公園への入園も無料となる。親子で参加するだけでなく、帰宅後に家庭の備蓄や避難方法を見直すきっかけにすることが重要だ。

特記事項

本記事は2026年11月4日付の愛知県東三河総局の公式発表と2ページのイベントチラシ、のんほいパークの公式案内、豊橋市の災害時トイレ対策資料、防災庁の11月2日付緊急要請を基に構成した。

イベントは雨天決行だが、災害や重大な荒天の場合は中止される可能性がある。事前予約の要否については公式案内に明記がなく、個別の体験について参加受付が必要かどうかも確認できていない。

問い合わせはイベント事務局(サーラエナジー株式会社東三河支社)、電話0532-32-5513。

FAQ

Q東三河防災イベント2026はいつ開催されますか?
A2026年11月27日(金)午前9時から午後4時まで、豊橋市ののんほいパーク内「憩いの広場」で開催されます。
Qのんほいパークへの入園も無料ですか?
Aはい。県内外を問わず誰でも無料で入園できます。ただし、駐車場や園内の有料サービスは別です。
Qどのような体験ができますか?
A地震体験車、災害用トイレ、停電時の給電、初期消火、避難・救出、防災食、手話・点字などを体験できます。
Q雨が降った場合は中止ですか?
A雨天決行です。ただし、災害や重大な荒天などで安全に開催できない場合は中止となる可能性があります。
Q災害用トイレはどのくらい備蓄すればよいですか?
A豊橋市は1人当たり1日5回、1週間で35回分の備蓄を推奨しています。

週刊TAKAPI編集部/黒木

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