松江市立病院は10月6日、約4年間にわたり年下の同僚女性5人にセクシュアルハラスメント行為を繰り返したとして、診療局に勤務する40代の男性職員を停職6カ月の懲戒処分とした。
病院によると、男性職員は2021年ごろから2025年10月まで、女性の裸の画像や性器をイメージさせるイラストを同僚女性に見せたり、性的な話題を持ちかけたりしていた。
5人のうち1人には、キスやハグなど身体的接触を伴う行為も繰り返していたという。
女性5人に約4年間 性的な画像や話題を繰り返す
懲戒処分を受けたのは、松江市立病院の診療局に勤務する40代の男性職員。
病院の説明では、男性職員は2021年ごろから2025年10月までの間、年下の同僚女性5人に対し、女性の裸の画像や性器をイメージさせるイラストを見せるなどの行為をしていた。
また、女性の胸について性的な話題を持ちかけるなど、不適切な言動も確認された。
さらに5人のうち1人に対しては、キスやハグなど身体的な接触を伴う行為を繰り返していたという。
男性職員による行為は、複数の女性職員に対して約4年間にわたって続いていたと認定された。
2025年12月ごろ、被害職員の訴えで発覚
問題が明らかになったのは2025年12月ごろ。
被害を受けた職員から訴えがあり、病院が関係者への聞き取りを開始した。
その後、院内のハラスメント防止委員会で事実関係を確認し、セクハラ行為を認定。10月6日付で男性職員を停職6カ月とした。
約4年間にわたる行為が、被害職員からの訴えをきっかけに表面化した形だ。
「健全な職場環境を構築できていなかった」
今回の問題では、男性職員個人の行為だけでなく、病院側が長期間にわたって問題を把握できなかった点も焦点となる。
松江市立病院の有間智雄事務局次長は、職員が気軽に相談でき、必要な情報が適切に上司まで届くような健全な職場環境を構築できていなかったとの認識を示した。
被害が複数の職員に及び、行為が約4年間続いていたとされるだけに、相談窓口が存在するだけではなく、実際に職員が声を上げられる環境だったのかが問われる。
男性職員「停職期間中に自らを正す」
男性職員は病院の調査に対し、不適切な言動によって被害者に不快な思いをさせたことを謝罪したうえで、
「停職期間中に自らを正す」
などと話しているという。
病院は男性職員の職種や氏名について公表していない。
現時点で公表されているのは、「診療局勤務」「40代男性職員」という範囲にとどまっている。
病院はハラスメント研修を強化 管理職会も緊急開催
松江市立病院は今回の事案を受け、ハラスメント防止研修を強化する。
さらに、管理職を対象とした緊急会議を開き、相談を受けた際の情報共有や対応を改めて確認するなど、再発防止を進めるとしている。
今回の問題では、被害を受けた職員が相談したことで事案が明らかになった。
一方で、約4年間にわたって複数の職員への行為が続いていたとすれば、早期把握できなかった背景をどこまで検証できるかが再発防止の鍵になる。
単に研修を増やすだけではなく、職員が相談しやすい環境、管理職への情報伝達、相談後の保護や対応まで含めた仕組みが実際に機能するかが問われる。
編集部まとめ
松江市立病院は10月6日、約4年間にわたり年下の同僚女性5人にセクハラ行為を繰り返したとして、診療局勤務の40代男性職員を停職6カ月とした。
男性職員は女性の裸の画像や性的なイラストを見せたり、性的な話題を持ちかけたりしていたほか、1人にはキスやハグなどの身体的接触も繰り返していた。
2025年12月ごろ、被害職員からの訴えをきっかけに問題が発覚。病院側は、職員が気軽に相談でき、情報が適切に上司へ伝わる職場環境を十分構築できていなかったとの認識を示した。
今回の問題では、懲戒処分だけでなく、なぜ約4年間にわたり複数の職員への行為を早期に把握できなかったのかという組織上の検証も重要になる。
週刊TAKAPI 編集部/成田
特記事項
本記事は2026年10月6日時点で確認できた松江市立病院の説明と公開情報をもとに構成しています。
被害を受けた職員のプライバシー保護を優先し、個人を特定し得る情報は記載していません。
男性職員の具体的な職種や氏名は公表情報で確認できないため、推測による記載はしていません。

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