千葉市若葉区の民間保育園で、保育士が大縄跳びをしていた園児を背後から強く押し出し、転倒させる様子を撮影した動画を、私用のSNSアカウントに投稿していたことが分かった。
千葉市は、運営法人から不適切保育に関する報告を受け、園職員への聞き取りを実施。今後、通常の定期監査とは別に、特別指導監査としてさらに調査を進める方針だ。
大縄跳び中に園児を押し出す様子
問題となった動画は、園庭で園児が大縄跳びをしている場面を撮影したもの。
縄に入ろうとする園児に対し、そばにいた保育士が背後から強く押し出すような様子が映っていた。園児はその後、転倒。さらに、保育士が手をたたきながら笑っているように見える場面も確認されている。
市幼保指導課は、園児を強く押した行為に加え、転倒後すぐに適切な対応をしていないように見える点について、不適切保育にあたる可能性があるとみている。
園のタブレットで撮影、私用スマホに取り込み投稿か
市が運営法人に確認したところ、動画は去年10月ごろ、卒園アルバム用の動画を作成する過程で、園のタブレット端末を使って撮影されたものだったという。
その後、この保育士が動画を私用のスマートフォンに取り込み、自身のインスタグラムアカウントに投稿していたとされる。アカウントは限定公開だった。
園児の様子を撮影した園内動画が、私用端末に移され、個人SNSに投稿されていた点についても、情報管理や職員の倫理意識が問われる事態となっている。
SNS拡散で発覚、市が聞き取り
動画は今月17日、第三者によってX上に投稿され、拡散した。
園の職員がこれに気付き、同日中に運営法人が千葉市へ報告。翌18日、市は園で職員への聞き取りを行い、同日夕方に開かれた保護者会にも同席した。
市は今後、特別指導監査を通じて、当時の状況や動画の管理体制、園側の対応について確認を進める。
園は「守秘義務があるため答えられない」
この保育園は、去年4月に公立保育園を引き継ぐ形で開園。今年4月時点で、約140人の園児が在籍しているという。
市によると、これまで行政処分や虐待に関する相談は確認されていない。また、現時点で他の不適切事案は確認されていないとしている。
一方、現在、園のホームページは閲覧できない状態になっている。取材に対し、園は「守秘義務があるため、一切お答えできない」と回答している。
問われるのは“不適切保育”だけではない
今回の問題は、園児を強く押した行為そのものに加え、その様子を撮影した動画が私用端末に移され、SNSに投稿されていた点も重い。
保育現場では、子どもの安全確保だけでなく、園児の写真や動画をどのように扱うかという情報管理も求められる。
千葉市は今後、園側への聞き取りを続け、改善に向けて指導していく方針だ。

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