職務質問の警察官を車ではね重傷 福岡で18歳と19歳を殺人未遂容疑で再逮捕 トクリュウ関連も視野

福岡市東区の立体駐車場で、職務質問中の警察官を車ではねて重傷を負わせたとして、福岡県警は5月21日、18歳と19歳の少年2人を殺人未遂と公務執行妨害の疑いで再逮捕した。

県警は、2人が匿名・流動型犯罪グループ、いわゆる「トクリュウ」と関係している可能性も視野に入れ、福岡に来た経緯や背後関係を調べている。

事件は5月11日、福岡市東区多の津の立体駐車場で起きた。

▼ 動画解説

駐車場の管理者から「契約していない車が停まっている」と通報があり、福岡県警機動捜査隊の男性巡査部長が現場に向かった。巡査部長らが車に乗っていた2人に職務質問しようとしたところ、車は急発進した。

巡査部長は車にはねられ、車体と駐車場の柱の間に挟まれた。左足を骨折するなど、全治3カ月の重傷を負った。

2人はそのまま逃走したが、車を乗り捨てたあと、福岡市東区内の住宅や空き家の敷地にいたところを住居侵入容疑などで現行犯逮捕されていた。

その後の捜査で、2人が乗っていた車は関東地方で盗まれたものだったことが判明した。ナンバープレートも偽造されていたという。

再逮捕されたのは、住所不詳で無職の19歳の少年と、神戸市須磨区に住む無職の18歳の少年。警察は2人の認否を明らかにしていない。

今回の事件で深刻なのは、職務質問から逃げるために車を急発進させ、警察官を車と柱の間に挟んだ疑いが持たれている点だ。

盗難車、偽造ナンバー、県外在住の少年、福岡市内での逃走、住宅や空き家への侵入。これらの要素が重なったことで、県警は単独の逃走事件ではなく、広域犯罪グループとの関係も含めて捜査している。

近年、警察が警戒を強めているのが「トクリュウ」だ。

トクリュウは、SNSや求人サイトなどで実行役を集め、メンバーを入れ替えながら特殊詐欺、強盗、窃盗などを行う犯罪グループを指す。指示役は匿名性の高い通信手段を使い、実行役だけが現場に出るケースが多い。

そのため、逮捕された若者が事件の全体を把握していないまま、盗難車の運転、見張り、逃走補助、現場確認などに使われることもある。

今回の事件でも、警察は2人がなぜ福岡に来たのか、誰の指示で動いていたのか、盗難車や偽造ナンバーをどのように入手したのかを調べている。

警察官が重傷を負った今回の事件は、トクリュウ型の犯罪が市民だけでなく、現場で対応する警察官の命にも危険を及ぼしていることを示した。

職務質問は、盗難車、強盗の下見、薬物、特殊詐欺、広域窃盗などを早期に止めるための重要な警察活動だ。その現場で車を凶器のように使って逃げる行為が起きれば、警察官だけでなく、周囲の歩行者や住民にも被害が広がるおそれがある。

福岡県警は、2人の行動履歴、通信履歴、交友関係、車両の入手経路を調べ、背後に指示役や犯罪グループがいなかったか解明を進める方針だ。

若年層が盗難車や偽造ナンバーを使った事件に関わり、警察官への殺人未遂容疑にまで発展した今回の事件は、トクリュウ型犯罪の危険度を改めて突きつけている。

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編集部まとめ

福岡市東区の立体駐車場で、職務質問中の警察官が車にはねられ、全治3カ月の重傷を負った。

再逮捕されたのは18歳と19歳の少年2人で、容疑は殺人未遂と公務執行妨害。使用された車は関東地方で盗まれ、ナンバープレートも偽造されていた。

県警は、2人が福岡に来た経緯や盗難車の入手経路を調べ、匿名・流動型犯罪グループ「トクリュウ」との関連も視野に捜査している。

Q. 福岡市東区の警察官重傷事件で何が起きましたか?
A. 福岡市東区の立体駐車場で、職務質問中の男性巡査部長が車にはねられ、左足骨折など全治3カ月の重傷を負いました。

Q. 再逮捕されたのは誰ですか?
A. 住所不詳で無職の19歳の少年と、神戸市須磨区に住む無職の18歳の少年です。容疑は殺人未遂と公務執行妨害です。

Q. なぜトクリュウとの関連が調べられていますか?
A. 使用された車が関東地方で盗まれた車で、ナンバープレートも偽造されていたためです。県警は2人が福岡に来た経緯や背後関係を調べています。

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