事件翌年には「懸賞金」
捜査は続いた。
事件から約1年後の2008年6月、警察庁は本件を、事件解決につながる情報の提供者に公費から懸賞金を支払う「捜査特別報奨金制度」の対象とした。
当時の東日新聞には、豊川署員が名鉄国府駅前で情報提供を呼び掛ける様子も残されている。
それでも事件は解決しなかった。
年月はさらに流れた。
2024年5月。
事件発生から17年を迎えた際にも、豊川署は情報提供を呼び掛けていた。
そして2026年9月現在。
愛知県警の「個別の事件に対する情報提供」の一覧には、今もこの事件の名前がある。
県警は、
「事件に関する情報については、どんなささいなことでもいいですので、お寄せください」
としている。
19年前の事件について、現在も捜査への協力を求めているのである。
東三河に残る「未解決」
この事件だけではない。
愛知県警が現在公開している「個別の事件に対する情報提供」には、東三河でもう一つ、長期間解決していない殺人事件が掲載されている。
2005年3月、豊橋市東光町で発生した殺人事件だ。
豊橋市東光町の事件。
そして豊川市平尾町の強盗殺人事件。
発生場所も状況も異なり、両事件に関連があることを示す公表情報はない。
共通しているのは、事件から長い年月が経った現在も、愛知県警が情報提供を求めているという一点である。
事件から年月が経つほど、現場周辺の景色は変わる。
車は買い替えられ、人は転居し、当時を知る人の記憶も薄れていく。
しかし一方で、事件当時には重要だと思わなかった出来事が、後になって意味を持つこともあり得る。
2007年5月11日午前5時すぎ。
豊川市平尾町の車両火災現場となった空き地で目撃された、
「白っぽいセダンタイプ」。
そして、
「黒っぽいバンタイプ(窓にスモーク張り)」。
19年が過ぎても、この「白」と「黒」の2台は、愛知県警の事件資料から消えていない。
あの朝、平尾町で何が起きたのか。
誰が夜間警備の男性を殺害したのか。
そして、燃えていたクラブ所有車と2台の不審車は、事件とどう関係していたのか。
事件は「昔の出来事」になったわけではない。
少なくとも捜査の上では、いまも現在進行形なのである。
週刊TAKAPIは、東三河に残された未解決事件を今後も追っていく。
(担当記者:成田)
情報提供
愛知県警は現在も本事件に関する情報提供を受け付けている。
愛知県豊川警察署「特別捜査本部」刑事課
電話:0533-89-0110(内線332)
愛知県警のウェブサイトからも事件に関する情報を提供できる。
このニュースのポイント
【主な参考資料】
▽愛知県警察「2007年05月発生 豊川市平尾町地内における男性被害強盗殺人事件」
▽愛知県警察「メール等を利用した個別の事件に対する情報提供」
▽東日新聞「男性警備員殺害される」(2007年5月12日)
▽東日新聞「ゴルフ場殺人事件に懸賞金」(2008年6月28日)
▽東日新聞「豊川の強殺事件 発生から17年」(2024年5月12日)
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