【静岡県唯一】不二家レストラン富士高嶺町店が9月27日閉店へ 46年の歴史に幕

静岡県富士市の「不二家レストラン富士高嶺町店」が、2026年9月27日(日)の営業を最後に閉店する。

同店は1980年に開店。不二家のケーキと洋食を一つの店舗で楽しめるファミリーレストランとして、約46年にわたり地域住民に親しまれてきた。

富士高嶺町店は静岡県内で唯一の不二家レストランとされており、今回の閉店は一店舗の営業終了にとどまらず、県内から同ブランドのレストランが姿を消す転機となる。

不二家レストラン富士高嶺町店は9月27日に閉店

不二家は2026年8月7日、公式サイトで富士高嶺町店の閉店を発表した。

閉店に先立ち、同店で実施していた「不二家ケーキ食べ放題」は8月16日で販売を終了している。

店舗の概要は次の通り。

店舗名:不二家レストラン富士高嶺町店
閉店日:2026年9月27日(日)
開店年:1980年
所在地:静岡県富士市高嶺町3-5
営業時間:午前10時~午後8時30分
ラストオーダー:午後8時
電話番号:0545-53-1015
定休日:年中無休
業態:洋菓子販売・レストラン

不二家は閉店理由を公式発表では明らかにしていない。このため、売り上げや建物の老朽化、人員確保などを直接的な閉店理由と断定することはできない。


1980年開店、約46年間にわたり富士市で営業

富士高嶺町店が開店したのは1980年。閉店時点で、営業期間は約46年に及ぶ。

不二家レストランは、ハンバーグやオムライスなどの洋食に加え、店内でケーキやパフェを楽しめることを特徴としてきた。子どもの誕生日や家族の外食と結び付いた利用も多く、一般的なファミリーレストランとは異なる存在感を持つ。

富士高嶺町店でも、バースデーサービスや駐車場、バリアフリー対応など、家族連れを意識したサービスが提供されてきた。

単に食事をする場所ではなく、誕生日や入学、卒業といった節目の記憶に残っている人も少なくないとみられる。


静岡県内唯一の不二家レストランが姿を消す

富士高嶺町店は、静岡県内で営業する唯一の不二家レストランとされている。予定通り閉店すれば、県内の不二家レストランはゼロになる。

ただし、不二家ブランドそのものが静岡県内から撤退するわけではない。不二家のケーキや洋菓子については、洋菓子店や取扱店などで引き続き購入できる場合がある。

富士市内では「不二家マックスバリュ富士八幡町店」が営業しており、ケーキやソフトクリームなどを扱っている。一方、洋食やデザートを店内で提供するレストラン業態は、富士高嶺町店の閉店によって県内からなくなることになる。


不二家レストランは全国38店舗、東海地方で進む店舗空白

不二家が公表したサステナビリティレポートによると、2025年12月時点のレストラン店舗数は38店舗だった。

同社の2026年12月期中間決算資料では、レストラン事業について、原材料価格の高騰に対応するためメニューの改善や一部価格の見直しを実施した一方、不採算店舗の閉鎖などにより売り上げが前年同期を下回ったとしている。

富士高嶺町店について、不二家は不採算店舗だったとは説明していない。ただ、全国の外食産業が食材費、人件費、光熱費の上昇に直面するなか、長年営業してきた大型店を維持する難しさが増していることは確かだ。